晩秋のシーズナルパターン (その8) ターンオーバー (7)

2015年02月21日 08:00

目視でターンオーバーの進行を観察するための、残りの方法を書きます。

■方法2■

これは、バス釣りでよく行う方法です。ロッドティップを湖水に入れます。


次いで、砂糖やミルクを入れたコーヒーを撹拌する要領で、少し激しく撹拌します。


すると直径1〜2cm程度の泡が水面に生じます。水温躍層が残っている時は、この泡が10秒程度待っても全く消えないことが多いです。バス釣りの場合「泡が残れば悪いコンディションの水」「泡が消えれば良いコンディションの水」と判断します。支笏湖でも、ブラウントラウトの場合、良い水で良い反応が得られます。一方、ニジマスの反応は、この方法での判断とは無関係のようです。ターンオーバーの数週間前になると、この泡は1秒ももたずに消えてしまいます。「泡が消えればターンオーバー完了が近づいてきた」と判断できます。

■方法3■

支笏湖では、8〜9月になると、風下に、海釣りの人が「潮目」と呼ぶのに似た、帯状の泡が現れ始めます。支笏湖では、強い風は低気圧通過後の西風や北西風が多いため、旧有料道路でこの泡を見る機会が増えます。ターンオーバーの数週間前になると、この泡(潮目)が著しく減ります。ターンオーバーが完了すると、完全に消えます。ただし、1つだけ注意があります。ターンオーバー前の旧有料道路でこの泡を見れるのは、西風の時だけです。


■方法4■

ターンオーバーの数週間前になると、風が吹きたまりやすい場所に、水面に散らばった泡が急に増えます。また、細かい泡が岸に打ち上げられたりします。経験上、これを観察した数週間後にはターンオーバーがほぼ完了します。何故これが起こるのか分かりません。2012年に気付き、それ以降毎年観察していますが、少なくともこれを書いてる2014年まで、毎年必ずこれが起きています。こうした泡を見かけると「あと数週間で本番が来る」と確信できます。





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