ミノーのただ巻き (その2) 釣れるルアーを自力で探す (1)
私がただ巻きで使ってきたルアーは、迷走しながらの試行錯誤を経て見つけました。
支笏湖は貧栄養湖なので、丸一日「投げる・卷く・歩く」を続けても、反応が1回もないまま終わることが、よく起きます。しかし、場所とタイミングが合えば、「目の前にブラウントラウトが沢山いる」と確信できる条件で、いろんなルアーを比較することができます。私は偶然、夜間ですが、そういう状況に遭遇できました。
以下、私の試行錯誤のあらましを紹介します。
8年ほど前のことです。当時、ブラウントラウトがルアーに反応するポイントの特徴を理解したいと感じていました。そこで、以下の作業を行ってみました。
支笏湖トンネルの美笛側に降り立ち、18gのメタルジグを40〜50mほど投げ、着水と同時にストップウォッチをONにして、フリーフォールで着底する時間を計りました。これを繰り返していきます。美笛方面に向かい、15歩毎 (約7〜8m間隔) に1投して、着底に要した秒数をメモしていきます。測定したのは以下の黄色の範囲です (衛星写真はGoogle Map (https:// www.google .co.jp/ maps/ @42.7538944, 141.3299489, 13z)を引用)。
この結果を下に示します。メタルジグが2秒で1m沈むと仮定して水深 (Depth(m)) を計算(推定)しています。
この図を見ると、大小様々の湖底の谷と尾根が、不規則に並んでいることが分かります。水深は浅いところで2m程度、深いところで25m程度でした。次に、過去の経験から「ここはバイトが多い」と実感したポイントの位置を、赤紫の三角印で示します。
この印の位置を見てみると、明らかに、二つの傾向が分かります。
(1) 釣果は、湖底の谷状の地形で得られる。
(3) 谷底ではなく、谷の斜面上部「尾根にあと一歩」の位置で魚が反応する。
以上の観察結果から
「湖底の谷を見つけて、その両脇を釣る」ことが、無駄のない釣り方であるように思えます。
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