2018年10月20日
朱鞠内湖2018年10月17〜19日
月齢:8〜10
水温:12.5℃ (12.2〜12.9℃)
反応:6回
釣果:3尾
朱鞠内湖の2度目の遠征に行ってきました。とにかく 『ただひたすら場数を踏んで、イトウにも朱鞠内湖にも、早いとこ終わりたい。慣れたい』 が目的でした。水位が若干上昇し、透明度が若干低下していました。水温は12.5℃で、2週間前から約3℃低下していました。

■1日目 10月17日■
渡船を使い、午前はイタリア半島に入り、午後は鷺島に入りました。この日は、午後から西風が吹く予報でした。

イタリア半島は、支笏湖で慣れ親しんだタイプの、単調な湖岸が続きます。その上、前回の釣行で「十分に魚影が濃い」と感じていました。最初はべた凪、2時間して湖面が荒れてきました。


6時間叩き続け、エビが1回で終わりました。それ以外、何も無し。「マジかっ?」と言いたくなる無反応でした。前回の印象だと、この一帯は、支笏湖のブラウントラウトの数倍は魚影が濃い感じでした。今回は「何も居ない」という印象です。
午後は、初めて入る鷺島でした。ここは、終始、波が良かったです。しかし、5時間叩き続けて、クイッと口先で引っ張るようなショートバイトが1回だけ。それも、苦し紛れで、初めて使う5cmの小さなミノーを投げた時でした。「マジッ?、いたの?」という感じ。5時間かけて、これ1回だけ。

結局、初日は11時間、ただひたすら投げ続けて、エビ1回とショートバイトが1回ずつ。波の状況から考えて、支笏湖でも「ここまでヒドいことは滅多にない」という印象でした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■2日目 10月18日■
この日も渡船を使いました。最初は「カツモト (漢字を知りません)」。次いで「菅原島」。

ともに、初めての島です。まずカツモト。最初はべた凪。数時間で「抜群の波」に変化しました。しかも、今回の遠征で、この島だけは湖岸近くがワカサギだらけでした。これだけワカサギがいる以上、「イトウが釣れないはずはない」と確信できる状況でした。


「釣れないなんてことは、絶対にありえない」と確信できる状況が4時間以上続きました。しかし、30cm程度のサクラマスが1尾掛かり、足下でバレただけ。それ以外、何1つ反応がありませんでした。午後は菅原島でした。ここも、絶好の波が最後まで続きました。

しかし、ここでも、何1つ反応がありませんでした。結局、この2日目は、11時間、ひたすらロッドを振って、イトウらしき反応は何一つ無かったことになります。
この晩は、漁協の方と話す機会がありました。「支笏湖並みに、ルアーを学習している。辺境の地の湖の魚なのに、メチャクチャ賢い」という印象を話すと、完全に同意されていました。「以前は、シュガーミノーを投げて巻くだけで、いつも爆釣だった。今は、シュガーミノーを投げたって、全く釣れない。シーズン初期のワカサギの産卵時期だけは、簡単に釣れる。しかしそれ以外は、とても難しい。全国からイトウ目当てで沢山の人が叩きに来る。イトウは、叩かれ続け、相当にスレている」とのことでした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■3日目 (最終日) 10月19日■
ここまでの2日間で、大体の状況が掴めてきました。漁協の人は「今年は異常に水位が低く、イトウは深い場所にいるらしい。今年は例年とは違う」と話していました。しかし私には、ただ単に「富栄養湖のターンオーバー特有の現象が起きているだけ」としか、見えませんでした。そこで、この日は渡船はやめました。渡船で行ける範囲は、もろにターンオーバーの影響を受けます。陸路で入れる場所で、かつ「ターンオーバーの影響が最低限になりそう」と期待できそうな、小さなエリア、2カ所をチェックしました。
この日は、宿泊施設の「レイクハウスしゅまりない」での夕飯の時間に、いろいろ情報交換した方と一緒に、私が案内する形の釣りでした。日の出時間の午前5時半開始。まず、霧に包まれた1カ所目。

前回の釣行で、ここはメチャクチャ良かった場所でした。数十mの範囲で、ボイルを20回以上見ました。「今回も、同じであってくれ!」と期待して入りました。このエリアの一等地に、同行した方に入ってもらい、私はその周囲を叩きました。この方が60cm前後のイトウを獲り、ホッと一息つけました。しかし、状況は期待外れでした。先々週はボイルだらけだったのに、この日は、ボイルが一度も起こりません。周囲を叩いた私のルアーには、1尾たりとも、イトウが反応しません。「湖の釣りって、本当に恐ろしいな。何が起きてるんだか、さっぱり分からん。たった2週間で、こうも変わるか?。勘弁してよ...」。
2時間でこの場所を見切り、次に移動しました。今度は、晴天の、べた凪からさざ波程度の、のんびりした釣り。「釣れるかな?。さっぱり分からん。釣れんくても、責任とる気分、一切なし」という、気楽な気分で開始しました。

開始約30分後、50cm台半ばの2尾のイトウが、足下を散歩するような感じで、右から現れ、左に去っていきました。これで「おるおるっ。そのうち釣れるやろ」と一安心。その約20分後に、ピックアップ寸前のミノーに、いきなり小さな魚が突っ走ってきて、そのまま丸飲みしてくれました。54cmのイトウ (10:09)。

その後、同行した方にも60cm前後がヒット。これで「このエリアでのんびりやれば、しっかり釣果が出る」と確信し、結局、この後、4時間半程度、淡々と叩いていきました。この約3時間後に63cm (12:48)。


その20分後に81cm (13:07)。



その20分後、同程度の重みが乗ったものの、バレました。ここで、終了。この日に学んだことは「安直に釣れるイトウは、どこかには、必ずいる。自分のような朱鞠内湖の素人の場合、遭遇するかどうか?は、単純に運。もし遭遇した場合、支笏湖でやってる釣りをすれば、十分に食わせられる。」でした。とりあえず「支笏湖と同じ!、という意識で釣りをしていれば、特に問題はない」と安心出来たのが、今回の遠征の、最大の成果でした。
一方、安直に獲れるイトウと遭遇するために「何をすべきか?、何を学ぶ必要があるか?」は、今のところ、全く見当がつかないです。「通い続けることだけは、あと数年は続け、他人が気付いていないことを発見したい」と、強く感じた1日でした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■追記■
私は、どのメーカーに対しても、好意的でもないし好戦的でもないです。このブログにおいても、個別のメーカーや製品を、特別に褒めたり、特別に攻撃したりする意図は、一切ありません。
しかし、今回の釣行では、良い意味で、とんでもなく驚いたロッドがありました。そこで、その内容だけ書いておきます。「M&N CORPORATION」というメーカーの「TS-707MN-HTZ」というロッドです。このメーカーは、UFMウエダの西村雅裕さんがやられていると、MyLochの方から説明を受けました。

UFMウエダのロッドは、今でも強い支持があることは知っています。支持している方に喧嘩を売るつもりは一切無いです。
しかし私は、このメーカーには腹が立っていました。原因は、UFMウエダのサーフェストゥイッチャー STS801 Si でした。私にも問題があります。実物を握らずに、十年程前に、楽天のショップから購入しました。室内で握った瞬間「こんな持ち重りのヒドいロッドで、どうやってトゥイッチしろって言いようとや?」と、怒り心頭になりました。一応、1回だけ、支笏湖で使いました。使い物になりませんでした。「トゥイッチ」を用途にした場合、本当に、しょぼいロッドでした。それ以来、ホコリをかぶったまま、部屋の片隅でゴミ扱いの存在です。7万円前後のお金が、一瞬で、ただのゴミになりました。
その後、この、ゴミでしかないロッドの用途も理解しました。Troutist Dreamの動画を見ました。この、西村雅裕さんという方がやっている操作は、彼は「トゥイッチ」と呼んでいましたが、これはトゥイッチではなく、ガサツでいい加減なシェイクに過ぎない操作でした。たしかに、ガサツなシェイクにはお似合いのロッドでした。私の目から見て、この方は、トゥイッチの本質的な部分を、全く理解出来ていません。
川なら、あんな程度の操作で問題ないのかもしれません。Troutist Dreamの動画で、1回だけ、この方が湖で釣りをしている映像を見たことがあります。ここで再度、怒り心頭となりました。この人は、止水のトラウトの釣りを、何一つ分かっていないです。「そんな操作じゃ、釣れるはずなかろう?」と、説教したくなるようなロッドワークでした。この、西村さんという方、止水では、完全なド素人です。日中の支笏湖でこの人が釣りをしても、釣行10回で1尾釣れたら超ラッキー。そんな感じの低レベルでした。
トゥイッチの基本的な操作すらできない無能が、大家を気取ってトゥイッチを語り、詐欺まがいの製品を高い値段で売りつける。これが、私にとっての「UFMウエダ」というメーカー、もしくは、西村雅裕さんという個人、でした。
もちろん、こうした印象をもった私にも、少しは問題があります。私は、止水のトラウト相手のトゥイッチを得意にしています。西村雅裕さんという方は、本流で、サクラマスやサツキマスを狙うためのロッドを作っています。ですから、私が無い物ねだりをしているとも言えます。しかし、サーフェストゥイッチャーの説明に「止水(湖)でこのロッドを使ってトゥイッチしても、トラウトは1尾たりとも、釣れません。このロッドの止水(湖)での使用は避けて下さい」とは書いていませんでした。私から言わせれば、このメーカーのSTS801 Siは、完全に詐欺です。私は、完全に騙され、7万円をゴミ箱に捨てて終わりました。一方、西村さんって方は、ゴミを売って、私から7万円をぼったくりました。
ここまでが前置きです。
ところが、です。1〜2週間前に、MyLochでたまたま偶然に握ったロッドが、ずっと自分が探していたロッドそのものだったので、驚きました。この数年、ずっと「支笏湖のミノーのトゥイッチのために、こんなロッドが欲しい」と思っていたロッドそのものでした。7万円は高過ぎですが、握った瞬間に「買う価値がある」と確信できました。使ってさらにビックリでした。止水のミノーの釣りで、4gから8g程度のミノーを、見事なくらいに、ダートさせてくれます。ほんのわずかな力で、ミノーが「ピュッ!」と、小さくダートして飛んでくれます。トゥイッチの本質を理解している人にしか作れないロッドだと、確信できました。
今回の釣行でも、最終日に、畳み掛けるようにヒットを得られたのは、間違いなく、このロッドのおかげでした。「サーフェストゥイッチャー STS801 Si」は、未だに使い道の見つからない、ただのゴミです。しかし、この「トゥイッチンスペチアーレ ボロン TS-707MN-HTZ」は、止水において、ミノーのトゥイッチでトラウトに口を使わすために、たった1回の釣行で「無くてはならないロッド」と確信させる名品でした。今回の遠征の1番のビックリが、このロッドでした。
湖でのミノーのトゥイッチは、結構、難易度が高く、練習がかなり必要です。しかし、習得すれば強い武器になります。そして、湖のトゥイッチでは「技量を活かすも殺すもロッド次第」という側面が大きいです。支笏湖でトゥイッチを武器にしたいと考える方がもしいたら、絶対に、このロッドを買うことをお薦めします。支笏湖でミノーで釣りするなら、この1本があれば、全く問題ないです。支笏湖で20年近く釣りをしていますが、こう思えるロッドは、初めてでした。
水温:12.5℃ (12.2〜12.9℃)
反応:6回
釣果:3尾
朱鞠内湖の2度目の遠征に行ってきました。とにかく 『ただひたすら場数を踏んで、イトウにも朱鞠内湖にも、早いとこ終わりたい。慣れたい』 が目的でした。水位が若干上昇し、透明度が若干低下していました。水温は12.5℃で、2週間前から約3℃低下していました。

■1日目 10月17日■
渡船を使い、午前はイタリア半島に入り、午後は鷺島に入りました。この日は、午後から西風が吹く予報でした。

イタリア半島は、支笏湖で慣れ親しんだタイプの、単調な湖岸が続きます。その上、前回の釣行で「十分に魚影が濃い」と感じていました。最初はべた凪、2時間して湖面が荒れてきました。


6時間叩き続け、エビが1回で終わりました。それ以外、何も無し。「マジかっ?」と言いたくなる無反応でした。前回の印象だと、この一帯は、支笏湖のブラウントラウトの数倍は魚影が濃い感じでした。今回は「何も居ない」という印象です。
午後は、初めて入る鷺島でした。ここは、終始、波が良かったです。しかし、5時間叩き続けて、クイッと口先で引っ張るようなショートバイトが1回だけ。それも、苦し紛れで、初めて使う5cmの小さなミノーを投げた時でした。「マジッ?、いたの?」という感じ。5時間かけて、これ1回だけ。

結局、初日は11時間、ただひたすら投げ続けて、エビ1回とショートバイトが1回ずつ。波の状況から考えて、支笏湖でも「ここまでヒドいことは滅多にない」という印象でした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■2日目 10月18日■
この日も渡船を使いました。最初は「カツモト (漢字を知りません)」。次いで「菅原島」。

ともに、初めての島です。まずカツモト。最初はべた凪。数時間で「抜群の波」に変化しました。しかも、今回の遠征で、この島だけは湖岸近くがワカサギだらけでした。これだけワカサギがいる以上、「イトウが釣れないはずはない」と確信できる状況でした。


「釣れないなんてことは、絶対にありえない」と確信できる状況が4時間以上続きました。しかし、30cm程度のサクラマスが1尾掛かり、足下でバレただけ。それ以外、何1つ反応がありませんでした。午後は菅原島でした。ここも、絶好の波が最後まで続きました。

しかし、ここでも、何1つ反応がありませんでした。結局、この2日目は、11時間、ひたすらロッドを振って、イトウらしき反応は何一つ無かったことになります。
この晩は、漁協の方と話す機会がありました。「支笏湖並みに、ルアーを学習している。辺境の地の湖の魚なのに、メチャクチャ賢い」という印象を話すと、完全に同意されていました。「以前は、シュガーミノーを投げて巻くだけで、いつも爆釣だった。今は、シュガーミノーを投げたって、全く釣れない。シーズン初期のワカサギの産卵時期だけは、簡単に釣れる。しかしそれ以外は、とても難しい。全国からイトウ目当てで沢山の人が叩きに来る。イトウは、叩かれ続け、相当にスレている」とのことでした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■3日目 (最終日) 10月19日■
ここまでの2日間で、大体の状況が掴めてきました。漁協の人は「今年は異常に水位が低く、イトウは深い場所にいるらしい。今年は例年とは違う」と話していました。しかし私には、ただ単に「富栄養湖のターンオーバー特有の現象が起きているだけ」としか、見えませんでした。そこで、この日は渡船はやめました。渡船で行ける範囲は、もろにターンオーバーの影響を受けます。陸路で入れる場所で、かつ「ターンオーバーの影響が最低限になりそう」と期待できそうな、小さなエリア、2カ所をチェックしました。
この日は、宿泊施設の「レイクハウスしゅまりない」での夕飯の時間に、いろいろ情報交換した方と一緒に、私が案内する形の釣りでした。日の出時間の午前5時半開始。まず、霧に包まれた1カ所目。

前回の釣行で、ここはメチャクチャ良かった場所でした。数十mの範囲で、ボイルを20回以上見ました。「今回も、同じであってくれ!」と期待して入りました。このエリアの一等地に、同行した方に入ってもらい、私はその周囲を叩きました。この方が60cm前後のイトウを獲り、ホッと一息つけました。しかし、状況は期待外れでした。先々週はボイルだらけだったのに、この日は、ボイルが一度も起こりません。周囲を叩いた私のルアーには、1尾たりとも、イトウが反応しません。「湖の釣りって、本当に恐ろしいな。何が起きてるんだか、さっぱり分からん。たった2週間で、こうも変わるか?。勘弁してよ...」。
2時間でこの場所を見切り、次に移動しました。今度は、晴天の、べた凪からさざ波程度の、のんびりした釣り。「釣れるかな?。さっぱり分からん。釣れんくても、責任とる気分、一切なし」という、気楽な気分で開始しました。

開始約30分後、50cm台半ばの2尾のイトウが、足下を散歩するような感じで、右から現れ、左に去っていきました。これで「おるおるっ。そのうち釣れるやろ」と一安心。その約20分後に、ピックアップ寸前のミノーに、いきなり小さな魚が突っ走ってきて、そのまま丸飲みしてくれました。54cmのイトウ (10:09)。

その後、同行した方にも60cm前後がヒット。これで「このエリアでのんびりやれば、しっかり釣果が出る」と確信し、結局、この後、4時間半程度、淡々と叩いていきました。この約3時間後に63cm (12:48)。


その20分後に81cm (13:07)。



その20分後、同程度の重みが乗ったものの、バレました。ここで、終了。この日に学んだことは「安直に釣れるイトウは、どこかには、必ずいる。自分のような朱鞠内湖の素人の場合、遭遇するかどうか?は、単純に運。もし遭遇した場合、支笏湖でやってる釣りをすれば、十分に食わせられる。」でした。とりあえず「支笏湖と同じ!、という意識で釣りをしていれば、特に問題はない」と安心出来たのが、今回の遠征の、最大の成果でした。
一方、安直に獲れるイトウと遭遇するために「何をすべきか?、何を学ぶ必要があるか?」は、今のところ、全く見当がつかないです。「通い続けることだけは、あと数年は続け、他人が気付いていないことを発見したい」と、強く感じた1日でした。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
■追記■
私は、どのメーカーに対しても、好意的でもないし好戦的でもないです。このブログにおいても、個別のメーカーや製品を、特別に褒めたり、特別に攻撃したりする意図は、一切ありません。
しかし、今回の釣行では、良い意味で、とんでもなく驚いたロッドがありました。そこで、その内容だけ書いておきます。「M&N CORPORATION」というメーカーの「TS-707MN-HTZ」というロッドです。このメーカーは、UFMウエダの西村雅裕さんがやられていると、MyLochの方から説明を受けました。

UFMウエダのロッドは、今でも強い支持があることは知っています。支持している方に喧嘩を売るつもりは一切無いです。
しかし私は、このメーカーには腹が立っていました。原因は、UFMウエダのサーフェストゥイッチャー STS801 Si でした。私にも問題があります。実物を握らずに、十年程前に、楽天のショップから購入しました。室内で握った瞬間「こんな持ち重りのヒドいロッドで、どうやってトゥイッチしろって言いようとや?」と、怒り心頭になりました。一応、1回だけ、支笏湖で使いました。使い物になりませんでした。「トゥイッチ」を用途にした場合、本当に、しょぼいロッドでした。それ以来、ホコリをかぶったまま、部屋の片隅でゴミ扱いの存在です。7万円前後のお金が、一瞬で、ただのゴミになりました。
その後、この、ゴミでしかないロッドの用途も理解しました。Troutist Dreamの動画を見ました。この、西村雅裕さんという方がやっている操作は、彼は「トゥイッチ」と呼んでいましたが、これはトゥイッチではなく、ガサツでいい加減なシェイクに過ぎない操作でした。たしかに、ガサツなシェイクにはお似合いのロッドでした。私の目から見て、この方は、トゥイッチの本質的な部分を、全く理解出来ていません。
川なら、あんな程度の操作で問題ないのかもしれません。Troutist Dreamの動画で、1回だけ、この方が湖で釣りをしている映像を見たことがあります。ここで再度、怒り心頭となりました。この人は、止水のトラウトの釣りを、何一つ分かっていないです。「そんな操作じゃ、釣れるはずなかろう?」と、説教したくなるようなロッドワークでした。この、西村さんという方、止水では、完全なド素人です。日中の支笏湖でこの人が釣りをしても、釣行10回で1尾釣れたら超ラッキー。そんな感じの低レベルでした。
トゥイッチの基本的な操作すらできない無能が、大家を気取ってトゥイッチを語り、詐欺まがいの製品を高い値段で売りつける。これが、私にとっての「UFMウエダ」というメーカー、もしくは、西村雅裕さんという個人、でした。
もちろん、こうした印象をもった私にも、少しは問題があります。私は、止水のトラウト相手のトゥイッチを得意にしています。西村雅裕さんという方は、本流で、サクラマスやサツキマスを狙うためのロッドを作っています。ですから、私が無い物ねだりをしているとも言えます。しかし、サーフェストゥイッチャーの説明に「止水(湖)でこのロッドを使ってトゥイッチしても、トラウトは1尾たりとも、釣れません。このロッドの止水(湖)での使用は避けて下さい」とは書いていませんでした。私から言わせれば、このメーカーのSTS801 Siは、完全に詐欺です。私は、完全に騙され、7万円をゴミ箱に捨てて終わりました。一方、西村さんって方は、ゴミを売って、私から7万円をぼったくりました。
ここまでが前置きです。
ところが、です。1〜2週間前に、MyLochでたまたま偶然に握ったロッドが、ずっと自分が探していたロッドそのものだったので、驚きました。この数年、ずっと「支笏湖のミノーのトゥイッチのために、こんなロッドが欲しい」と思っていたロッドそのものでした。7万円は高過ぎですが、握った瞬間に「買う価値がある」と確信できました。使ってさらにビックリでした。止水のミノーの釣りで、4gから8g程度のミノーを、見事なくらいに、ダートさせてくれます。ほんのわずかな力で、ミノーが「ピュッ!」と、小さくダートして飛んでくれます。トゥイッチの本質を理解している人にしか作れないロッドだと、確信できました。
今回の釣行でも、最終日に、畳み掛けるようにヒットを得られたのは、間違いなく、このロッドのおかげでした。「サーフェストゥイッチャー STS801 Si」は、未だに使い道の見つからない、ただのゴミです。しかし、この「トゥイッチンスペチアーレ ボロン TS-707MN-HTZ」は、止水において、ミノーのトゥイッチでトラウトに口を使わすために、たった1回の釣行で「無くてはならないロッド」と確信させる名品でした。今回の遠征の1番のビックリが、このロッドでした。
湖でのミノーのトゥイッチは、結構、難易度が高く、練習がかなり必要です。しかし、習得すれば強い武器になります。そして、湖のトゥイッチでは「技量を活かすも殺すもロッド次第」という側面が大きいです。支笏湖でトゥイッチを武器にしたいと考える方がもしいたら、絶対に、このロッドを買うことをお薦めします。支笏湖でミノーで釣りするなら、この1本があれば、全く問題ないです。支笏湖で20年近く釣りをしていますが、こう思えるロッドは、初めてでした。
2018年10月09日
朱鞠内湖の渡船サービス
朱鞠内湖では「道路の路肩や駐車スペースに車を停めて、湖岸まで歩いて降り、ポイントに入る」という当たり前のことが、ほとんど不可能な湖です。そこで、漁協の渡船サービスを利用する必要があります。
渡船について、朱鞠内湖の公式ウェブサイトに紹介があります。
http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/ferryboat/
しかし、この情報だけだと、初めての渡船では、いくつか戸惑います。しかも、常連の方が中心で利用者が多いので、初心者を特別に懇切丁寧に扱ってはくれません。そこで、ここに、一連の流れを書いておきます。今回の私のように「初めて朱鞠内湖に挑戦する」という場合、少しは役に立つと思います。
■ 電話予約 ■
ウェブサイトでは、渡船は「要電話予約」となっています。しかし「週末の釣りであれば、予約は必要ない」だそうです。シーズン中の週末は、必ず渡船利用者がいるので、朝から渡船をやっています。大半の人は、予約無しで飛び乗ります。一方、平日の場合は、予約が必要です。「平日の場合、渡船の利用者がいない日もあるので、渡船が必要なら、連絡してもらわないと困る」だそうです。そして「連絡は前日で十分」だそうです。
要点をまとめると「土日は必ず営業。電話要らない。平日は、電話予約がある時だけ営業。電話が無ければ、ボートは出さん」というスタンスのようです。
ただし、朝と夕方の出船時刻だけは、事前の確認が必要です。10月上旬の今回の釣行では、朝は午前5時30分、夕方は午後5時でした。
■ 船に乗る前に ■
まず、下の地図の1番、朱鞠内湖淡水漁協管理棟に行きます。

こんな建物です。

この管理棟、普段は漁協の人はほとんどいません。渡船の出船時刻の20〜30分前位になると、操船の担当の方がやってきます。その前にやっておくべきことが、渡船記入書の作成です。
この管理棟の受付に、記入書が、こんな風に置いてあります。

記入書です。まず、名前と人数と携帯電話の番号を書きます。

希望ポイントは、朱鞠内湖公式ウェブサイトのポイントマップ
http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/points/
に2枚の地図があります。


希望ポイントは、この中から選びます。初めての朱鞠内湖の釣りの場合は「おまかせ」を選べば問題ないです。遠い島は追加料金1,000円が加算されます。
帰り時間の「Max」は、日の入り時間の便です。今の時期なら午後5:00頃です。なお、朱鞠内湖の渡船は、1日に4回ボートが出ます。その4回は
◎ 日の出時間(今の時期なら午前5時半)
◎ 正午(12時)
◎ 午後2時(14時)
◎ 日の入り時間(今の時期なら午後5時。記入書の「Max」)
です。そこで、私達利用者は、このうちのどれか1つで島に運んでもらい、このうちのどれか1つで島から帰ってくることになります。
渡船記入書を書き終えたら、漁協の管理棟の前で、漁協の人を待つ人もいますし、出船場所(地図の2番)で漁協の人を待つ人もいます。どちらでも良いようです。
なお、1つの島に希望が集中したり、希望した島が最近釣果がない場合などは、漁協の人から提案があったりします。行く場所が決まったら、あとは出船場所(地図の2番)からボートが出ます。今回の週末の場合、渡船の利用者は10〜15名程度でした。あちこちのポイントに分散して送ってくれるので、入った島で混み合って困る...という事にはなりませんでした。行った先で、のんびりと半日や1日を過ごせます。


■ 支払い ■
釣りを終えて、ボートが戻って来ると、操船してくれた漁協の人から「操船記入書」が返却されます。これを持って、漁協の管理棟ではなく、地図の3番の「レークハウスしゅまりない」に行って、料金を支払うことになります。なお「レークハウスしゅまりない」に宿泊の場合は、遊漁料も渡船料金も、全てチェックアウト時に清算することになります。

以上のことを予備知識として知っておけば、特に戸惑うこともなく、渡船サービスを利用出来ると思います。
渡船について、朱鞠内湖の公式ウェブサイトに紹介があります。
http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/ferryboat/
しかし、この情報だけだと、初めての渡船では、いくつか戸惑います。しかも、常連の方が中心で利用者が多いので、初心者を特別に懇切丁寧に扱ってはくれません。そこで、ここに、一連の流れを書いておきます。今回の私のように「初めて朱鞠内湖に挑戦する」という場合、少しは役に立つと思います。
■ 電話予約 ■
ウェブサイトでは、渡船は「要電話予約」となっています。しかし「週末の釣りであれば、予約は必要ない」だそうです。シーズン中の週末は、必ず渡船利用者がいるので、朝から渡船をやっています。大半の人は、予約無しで飛び乗ります。一方、平日の場合は、予約が必要です。「平日の場合、渡船の利用者がいない日もあるので、渡船が必要なら、連絡してもらわないと困る」だそうです。そして「連絡は前日で十分」だそうです。
要点をまとめると「土日は必ず営業。電話要らない。平日は、電話予約がある時だけ営業。電話が無ければ、ボートは出さん」というスタンスのようです。
ただし、朝と夕方の出船時刻だけは、事前の確認が必要です。10月上旬の今回の釣行では、朝は午前5時30分、夕方は午後5時でした。
■ 船に乗る前に ■
まず、下の地図の1番、朱鞠内湖淡水漁協管理棟に行きます。

こんな建物です。

この管理棟、普段は漁協の人はほとんどいません。渡船の出船時刻の20〜30分前位になると、操船の担当の方がやってきます。その前にやっておくべきことが、渡船記入書の作成です。
この管理棟の受付に、記入書が、こんな風に置いてあります。

記入書です。まず、名前と人数と携帯電話の番号を書きます。

希望ポイントは、朱鞠内湖公式ウェブサイトのポイントマップ
http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/points/
に2枚の地図があります。


希望ポイントは、この中から選びます。初めての朱鞠内湖の釣りの場合は「おまかせ」を選べば問題ないです。遠い島は追加料金1,000円が加算されます。
帰り時間の「Max」は、日の入り時間の便です。今の時期なら午後5:00頃です。なお、朱鞠内湖の渡船は、1日に4回ボートが出ます。その4回は
◎ 日の出時間(今の時期なら午前5時半)
◎ 正午(12時)
◎ 午後2時(14時)
◎ 日の入り時間(今の時期なら午後5時。記入書の「Max」)
です。そこで、私達利用者は、このうちのどれか1つで島に運んでもらい、このうちのどれか1つで島から帰ってくることになります。
渡船記入書を書き終えたら、漁協の管理棟の前で、漁協の人を待つ人もいますし、出船場所(地図の2番)で漁協の人を待つ人もいます。どちらでも良いようです。
なお、1つの島に希望が集中したり、希望した島が最近釣果がない場合などは、漁協の人から提案があったりします。行く場所が決まったら、あとは出船場所(地図の2番)からボートが出ます。今回の週末の場合、渡船の利用者は10〜15名程度でした。あちこちのポイントに分散して送ってくれるので、入った島で混み合って困る...という事にはなりませんでした。行った先で、のんびりと半日や1日を過ごせます。


■ 支払い ■
釣りを終えて、ボートが戻って来ると、操船してくれた漁協の人から「操船記入書」が返却されます。これを持って、漁協の管理棟ではなく、地図の3番の「レークハウスしゅまりない」に行って、料金を支払うことになります。なお「レークハウスしゅまりない」に宿泊の場合は、遊漁料も渡船料金も、全てチェックアウト時に清算することになります。

以上のことを予備知識として知っておけば、特に戸惑うこともなく、渡船サービスを利用出来ると思います。
2018年10月08日
朱鞠内湖2018年10月5〜8日
朱鞠内湖に行って来た。この湖で釣りをするのも、イトウを狙うのも、初めての経験。「1日や2日では何も分からずに終わるだろう」と考え、金曜日に有給を取り、3泊してきた。

宿泊施設の「レークハウスしゅまりない」は人気が高く、早めに予約する必要があった。しかし、当日近くになるまで、天気が全く分からない。今回の場合、直前の天気予報は

だった。初日と2日目は、天気図から、ほぼべた凪となりそうな様子。出発当日「日程の半分を、無駄に過ごすことになるかもしれない」という不安があったが、開き直るしかなかった。
■1日目 10月5日(金)■
お昼前に湖に到着。水温は15.8℃。正午の渡船を利用した。地理が全く分からないので「おまかせ」でお願いした。北大島という島へ到着。波はさざ波。支笏湖とは全く異なる底質。10尾から20尾程度のワカサギの小さな群れが、時々、目の前に現れては、去って行った。

水の透明度が低く、ブレイクの位置も分からず、どれだけ投げれば良いのか?。勝手が、さっぱり分からない。ストレスを感じながら「いつも通り叩くしかない」と、7cmのミノーをトゥイッチした。迎えの午後5時まで、4時間の間に、ショートバイトが1回あっただけだった。トンッ!と鋭く強いショートバイト。印象は「こいつ、十分にルアーを学習してるよ。支笏湖のブラウントラウトと、賢さがほとんど変わらない」だった。
■2日目 10月6日(土)■
この日は天気図から「間違いなくべた凪」と確信できる1日。「自分の釣りは通用しない。終日釣りをする必要はない」と判断し、朝5時半の渡船に乗り、正午まで叩くことにした。翌日に、台風接近の北風が予想されていたので、北風を真っ正面から受ける、通称「イタリア半島」に降ろしてもらった。この日は下見のつもり。

開始5投目で、グイッと、口先でつまんで引っ張るようなショートバイト。やはり乗らない。というか、支笏湖でのショートバイトと、ほとんど変わらない。「何こいつら?。何でこんなに賢いの?。聞いてた話と全然違うよ」と、ただただ驚いた。
今回の遠征で、たまたま偶然、フライフィッシングの人なら知らない人はいない、有名な杉坂隆久さんという方と話ができる機会があった。「朱鞠内湖のイトウは2種類。1つめは、ワカサギを追いかけて行動している連中。2つめは、岸近くのストラクチャ(湖底の地形変化)やカバー(障害物)に縄張りを作る連中。後者は、同じ個体が毎年同じ場所を陣取る。」と説明してもらった。どうやら後者のタイプの、ルアーを散々学んだ連中に、昨日と今日、遭遇したようだった。
次第に太陽が昇り、開始2時間後には「こりゃもう、完全にお手上げ」という状態になった。

ただし、この晴天のべた凪の条件でも、ミノーへの興味はあるようだった。トゥイッチして来て、ミノーが岸から数mのところまで来て、ミノーの姿が見え始めた時、真下にイトウがいることが2回あった。口先がミノーの真下5cm程度のところにある。しかし、ミノーには触れもせず、反転して消えていった。
完全に馬鹿らしくなった頃、岸から10m程度の切り株に、かなり痩せたイトウが定位しているのを発見。60cmはありそうだった。

「これは、ルアーへの反応を調べる良いチャンス」と感じ、サイトフィッシング用の3g程度の小さなルアーに変更した。魚から数m程度離れたところにキャストし、いろいろ操作し、魚の動きを観察した。ビックリしたのは、この個体はトゥイッチを嫌った点だった。一方、シェイクに好反応を示した。最終的に、岸から3m、水深15cm程度のところまで誘い出し、何とか食わせた。べた凪の中、食う瞬間まで観察できた。67cmの痩せ細ったイトウだった。


「釣った!」という実感は全くないが、とりあえず、ボウズを免れた。午前の部は、これで終了。この日の午後は、渡船を利用しなくても入れるポイントを探し、チェックし、地元の人達がいれば、いろいろ話を聞いて回った。
この日の晩には、渡船の人達や、この日に湖岸で会った人から聞いた話で、大体の状況が掴めた。
今のところ、ミノーとジグミノーの釣りをしている人は苦戦している。9月の中旬から通ってる地元の方は、陸路で入れるポイントに通っているが、未だ無反応が続き「まだミノーには水温が高い」と話されていた。一方、好釣果を得ているのは、フライの人達だった。朝方に、ところどころで、イトウのボイルがある。「ボイルに遭遇すれば、その周辺をストリーマーで探ると必ずヒットする」とのことだった。「べた凪でも全く問題ない」とも話されていた。早朝の1時間で、70cm台を数尾釣った人もいた。今回、自分もフライの人のヒットシーンを何度か目の当たりにした。「何で、ストリーマーには、あんなに反応が良いんだろうか?」と、不思議でならなかった。もう1つ、好調な釣りが、スプーンの釣りだった。「ボトムをしっかり取ることが必須」とのことだった。この前の週に80cm台を2尾獲った人もいた。
一方、自分のミノーの釣りの場合、2時間叩き続ければ、ショートバイトが1回はある...という程度だった。
■3日目 10月7日(日)■
やっと、楽しみにしていた3日目が来た。「この大荒れの一日が、ミノーの本番」と意気込んでいた。シーバス用のミノーを使って、支笏湖の南岸の釣りを、ただひたすら、押し通すつもりだった。ところが、波が強過ぎて、午前5時半の渡船が中止になった。

「午後の便は、波の様子見次第」とのことだった。仕方なく、まず、船着き場周辺の「前浜」と呼ばれる一帯を、シーバス用のミノーで叩いた。1時間して、エビが1回。「イトウも、これを餌と見なさず、敵と見なすか...」とガッカリ。
午後の便の最終的な判断を待つため、あまりここから離れられない。とりあえず、陸路で入れる近所のポイントと行ったり来たり。地元の方がよく入るポイントは、波がそこそこ良かった。

この2日間で「自分のミノーの釣り方は、根本的に、何かを大きく外している」と、強く感じるようになった。「さらに水温が低下すれば、状況が変わって、好転する」という可能性も、もちろんある。しかし「完全に的外れ」の可能性も十分にありそうだった。そこで、この場所では、トゥイッチ、シェイク、デッドスローなど、様々に試した。しかし、何をやっても、全く反応がない。
お昼前までに数回、漁協の管理棟に戻った。しかし、一向に午後の便の目処が立たない。お昼に渡船を断念した (実際には午後1時過ぎに再開したらしい)。もう1カ所、陸路で入れるポイントに入った。

しかし、すでに4〜5人の先行者がいた。後に続く形になった。4時間やって、トゥイッチでエビが1回、だけだった。「こんな遠い所まで来て、まだ1回も、まともな釣りが出来ていない。しかも、明日は札幌に帰る日。結局、この湖に何しに来たとや?」と、虚しさや腹立ちがあるが、仕方ない。「初めての釣り場。最初はどうしようもない」と自分に言い聞かすしかなかった。
当初の予定では、ここでしっかり釣果を残すつもりでいた。しかし、右往左往して、全ての行動が後手に回り、完全なボウズで終わってしまった。
■4日目 10月8日(月)■
あっと言う間の最終日。帰りの運転があるため、釣りはせいぜい数時間しかできない。渡船に乗ってお昼までやるのは長過ぎ。「どうしよう?」。初めての湖なので、あまり冒険をしたくない。数は少ないが、この数日で知った場所が数カ所ある。それから、フライの釣果が早朝に集中していることだけは分かった。「この2つだけを活かそう」と判断。
前日に入った陸路のポイントに、早朝5時半に入った。所々、岸際でボイルがある。その周辺を、7cmのミノーのトゥイッチで叩いた。その数投目に、重みが乗ってくれた。56cmのイトウだった。

その1時間後、60cm台半ばのイトウが足下まで追尾して来た。その姿に驚いた。ブラックバスやブラウントラウトの場合、ミノーが左右にダートしても、その真後ろで、虎視眈々と、ミノーに襲うタイミングを冷静に計っているような姿を見せる。もちろん、そのまま見切ってUターンする事も多い。
ところが、このイトウは、右や左にミノーがダートする度に、小さく右や左を向き、完全に、あたふたと、翻弄されていた。「どうしたらいいの?」と困惑した感じだった。そんな状態のまま、ピックアップまで付いて来た。「イトウの場合、トゥイッチへの反応が今ひとつなのは、こういうのも、理由の一つなのかもしれない」と感じた。
「やっぱり、シェイクの方が妥当か?」と感じた。シェイクなら、リップ付きのミノーでは出せないアクションが出せる。その上、ミノーの軌道が直線的なので、左右へのダートでイトウを混乱させることもない。そこで、ルアーを替えてシェイクした。すると1投目から、重みが乗った。元気な個体で、よく引いてくれた。72cmのイトウだった。


その後、50cm台が乗ったが、外れてしまった。そして、午前8時過ぎにはボイルも無くなってしまった。ここで、今回の遠征を終了した。
結局「何かを学んだのか?」と考えても、よく分からなかった。1つだけ実感出来たのは「イトウは、ルアーに対する好みや反応が、ブラウントラウトとはかなり違うらしい」だった。その上で、疑問は沢山持つことができた。あと、今の時期で確実に言えそうなことは「早朝にしっかり釣果を得る」だった。イトウのボイルは日中にも夕方にもあるが、単発の傾向がある。やはり、早朝が多い。この日の感じだと、午前8時から8時半頃にかけて、ボイルの数が激減するような印象を受けた。
効果的なミノーや操作法に関しては、自分のやり方を見つけるのには時間がかかりそう。今月、あと1回か2回、同じ事を繰り返し、もう少し、食わせる技術についての疑問をハッキリさせたいと思う。

宿泊施設の「レークハウスしゅまりない」は人気が高く、早めに予約する必要があった。しかし、当日近くになるまで、天気が全く分からない。今回の場合、直前の天気予報は

だった。初日と2日目は、天気図から、ほぼべた凪となりそうな様子。出発当日「日程の半分を、無駄に過ごすことになるかもしれない」という不安があったが、開き直るしかなかった。
■1日目 10月5日(金)■
お昼前に湖に到着。水温は15.8℃。正午の渡船を利用した。地理が全く分からないので「おまかせ」でお願いした。北大島という島へ到着。波はさざ波。支笏湖とは全く異なる底質。10尾から20尾程度のワカサギの小さな群れが、時々、目の前に現れては、去って行った。

水の透明度が低く、ブレイクの位置も分からず、どれだけ投げれば良いのか?。勝手が、さっぱり分からない。ストレスを感じながら「いつも通り叩くしかない」と、7cmのミノーをトゥイッチした。迎えの午後5時まで、4時間の間に、ショートバイトが1回あっただけだった。トンッ!と鋭く強いショートバイト。印象は「こいつ、十分にルアーを学習してるよ。支笏湖のブラウントラウトと、賢さがほとんど変わらない」だった。
■2日目 10月6日(土)■
この日は天気図から「間違いなくべた凪」と確信できる1日。「自分の釣りは通用しない。終日釣りをする必要はない」と判断し、朝5時半の渡船に乗り、正午まで叩くことにした。翌日に、台風接近の北風が予想されていたので、北風を真っ正面から受ける、通称「イタリア半島」に降ろしてもらった。この日は下見のつもり。

開始5投目で、グイッと、口先でつまんで引っ張るようなショートバイト。やはり乗らない。というか、支笏湖でのショートバイトと、ほとんど変わらない。「何こいつら?。何でこんなに賢いの?。聞いてた話と全然違うよ」と、ただただ驚いた。
今回の遠征で、たまたま偶然、フライフィッシングの人なら知らない人はいない、有名な杉坂隆久さんという方と話ができる機会があった。「朱鞠内湖のイトウは2種類。1つめは、ワカサギを追いかけて行動している連中。2つめは、岸近くのストラクチャ(湖底の地形変化)やカバー(障害物)に縄張りを作る連中。後者は、同じ個体が毎年同じ場所を陣取る。」と説明してもらった。どうやら後者のタイプの、ルアーを散々学んだ連中に、昨日と今日、遭遇したようだった。
次第に太陽が昇り、開始2時間後には「こりゃもう、完全にお手上げ」という状態になった。

ただし、この晴天のべた凪の条件でも、ミノーへの興味はあるようだった。トゥイッチして来て、ミノーが岸から数mのところまで来て、ミノーの姿が見え始めた時、真下にイトウがいることが2回あった。口先がミノーの真下5cm程度のところにある。しかし、ミノーには触れもせず、反転して消えていった。
完全に馬鹿らしくなった頃、岸から10m程度の切り株に、かなり痩せたイトウが定位しているのを発見。60cmはありそうだった。

「これは、ルアーへの反応を調べる良いチャンス」と感じ、サイトフィッシング用の3g程度の小さなルアーに変更した。魚から数m程度離れたところにキャストし、いろいろ操作し、魚の動きを観察した。ビックリしたのは、この個体はトゥイッチを嫌った点だった。一方、シェイクに好反応を示した。最終的に、岸から3m、水深15cm程度のところまで誘い出し、何とか食わせた。べた凪の中、食う瞬間まで観察できた。67cmの痩せ細ったイトウだった。


「釣った!」という実感は全くないが、とりあえず、ボウズを免れた。午前の部は、これで終了。この日の午後は、渡船を利用しなくても入れるポイントを探し、チェックし、地元の人達がいれば、いろいろ話を聞いて回った。
この日の晩には、渡船の人達や、この日に湖岸で会った人から聞いた話で、大体の状況が掴めた。
今のところ、ミノーとジグミノーの釣りをしている人は苦戦している。9月の中旬から通ってる地元の方は、陸路で入れるポイントに通っているが、未だ無反応が続き「まだミノーには水温が高い」と話されていた。一方、好釣果を得ているのは、フライの人達だった。朝方に、ところどころで、イトウのボイルがある。「ボイルに遭遇すれば、その周辺をストリーマーで探ると必ずヒットする」とのことだった。「べた凪でも全く問題ない」とも話されていた。早朝の1時間で、70cm台を数尾釣った人もいた。今回、自分もフライの人のヒットシーンを何度か目の当たりにした。「何で、ストリーマーには、あんなに反応が良いんだろうか?」と、不思議でならなかった。もう1つ、好調な釣りが、スプーンの釣りだった。「ボトムをしっかり取ることが必須」とのことだった。この前の週に80cm台を2尾獲った人もいた。
一方、自分のミノーの釣りの場合、2時間叩き続ければ、ショートバイトが1回はある...という程度だった。
■3日目 10月7日(日)■
やっと、楽しみにしていた3日目が来た。「この大荒れの一日が、ミノーの本番」と意気込んでいた。シーバス用のミノーを使って、支笏湖の南岸の釣りを、ただひたすら、押し通すつもりだった。ところが、波が強過ぎて、午前5時半の渡船が中止になった。

「午後の便は、波の様子見次第」とのことだった。仕方なく、まず、船着き場周辺の「前浜」と呼ばれる一帯を、シーバス用のミノーで叩いた。1時間して、エビが1回。「イトウも、これを餌と見なさず、敵と見なすか...」とガッカリ。
午後の便の最終的な判断を待つため、あまりここから離れられない。とりあえず、陸路で入れる近所のポイントと行ったり来たり。地元の方がよく入るポイントは、波がそこそこ良かった。

この2日間で「自分のミノーの釣り方は、根本的に、何かを大きく外している」と、強く感じるようになった。「さらに水温が低下すれば、状況が変わって、好転する」という可能性も、もちろんある。しかし「完全に的外れ」の可能性も十分にありそうだった。そこで、この場所では、トゥイッチ、シェイク、デッドスローなど、様々に試した。しかし、何をやっても、全く反応がない。
お昼前までに数回、漁協の管理棟に戻った。しかし、一向に午後の便の目処が立たない。お昼に渡船を断念した (実際には午後1時過ぎに再開したらしい)。もう1カ所、陸路で入れるポイントに入った。

しかし、すでに4〜5人の先行者がいた。後に続く形になった。4時間やって、トゥイッチでエビが1回、だけだった。「こんな遠い所まで来て、まだ1回も、まともな釣りが出来ていない。しかも、明日は札幌に帰る日。結局、この湖に何しに来たとや?」と、虚しさや腹立ちがあるが、仕方ない。「初めての釣り場。最初はどうしようもない」と自分に言い聞かすしかなかった。
当初の予定では、ここでしっかり釣果を残すつもりでいた。しかし、右往左往して、全ての行動が後手に回り、完全なボウズで終わってしまった。
■4日目 10月8日(月)■
あっと言う間の最終日。帰りの運転があるため、釣りはせいぜい数時間しかできない。渡船に乗ってお昼までやるのは長過ぎ。「どうしよう?」。初めての湖なので、あまり冒険をしたくない。数は少ないが、この数日で知った場所が数カ所ある。それから、フライの釣果が早朝に集中していることだけは分かった。「この2つだけを活かそう」と判断。
前日に入った陸路のポイントに、早朝5時半に入った。所々、岸際でボイルがある。その周辺を、7cmのミノーのトゥイッチで叩いた。その数投目に、重みが乗ってくれた。56cmのイトウだった。

その1時間後、60cm台半ばのイトウが足下まで追尾して来た。その姿に驚いた。ブラックバスやブラウントラウトの場合、ミノーが左右にダートしても、その真後ろで、虎視眈々と、ミノーに襲うタイミングを冷静に計っているような姿を見せる。もちろん、そのまま見切ってUターンする事も多い。
ところが、このイトウは、右や左にミノーがダートする度に、小さく右や左を向き、完全に、あたふたと、翻弄されていた。「どうしたらいいの?」と困惑した感じだった。そんな状態のまま、ピックアップまで付いて来た。「イトウの場合、トゥイッチへの反応が今ひとつなのは、こういうのも、理由の一つなのかもしれない」と感じた。
「やっぱり、シェイクの方が妥当か?」と感じた。シェイクなら、リップ付きのミノーでは出せないアクションが出せる。その上、ミノーの軌道が直線的なので、左右へのダートでイトウを混乱させることもない。そこで、ルアーを替えてシェイクした。すると1投目から、重みが乗った。元気な個体で、よく引いてくれた。72cmのイトウだった。


その後、50cm台が乗ったが、外れてしまった。そして、午前8時過ぎにはボイルも無くなってしまった。ここで、今回の遠征を終了した。
結局「何かを学んだのか?」と考えても、よく分からなかった。1つだけ実感出来たのは「イトウは、ルアーに対する好みや反応が、ブラウントラウトとはかなり違うらしい」だった。その上で、疑問は沢山持つことができた。あと、今の時期で確実に言えそうなことは「早朝にしっかり釣果を得る」だった。イトウのボイルは日中にも夕方にもあるが、単発の傾向がある。やはり、早朝が多い。この日の感じだと、午前8時から8時半頃にかけて、ボイルの数が激減するような印象を受けた。
効果的なミノーや操作法に関しては、自分のやり方を見つけるのには時間がかかりそう。今月、あと1回か2回、同じ事を繰り返し、もう少し、食わせる技術についての疑問をハッキリさせたいと思う。
2018年10月01日
支笏湖2018年9月30日
方法:岸からの釣り
月齢:20
気温:日平均●℃ (●~●℃)
水温:未測定
時間:2時間 (午後4時〜午後6時)
反応:0回
釣果:0尾
これまでに聞き知った情報と、去年と今年の自分自身の経験から「おそらく、今週末か来週末に、一時的なブラウントラウトの活性のピークが来る」と確信していた。「ここで2〜3本は獲ってやる」と思っていた。
ところが、この週末の天気予報は「ほとんど風が吹かない」だった。唯一の希望は「日曜日の午後だけは、そこそこの南南東風が吹く」と予想されていたことだった。予想天気図を見ても、十分に起こりそうに見えた。この望みに賭けて、お昼過ぎに、美笛の船着き場に到着。予想通りの風なら、しっかり風を受けるフレナイかニナルを叩く予定だった。
しかし、湖面はまったりしていた。「ミノーでは絶対に釣れない」と確信できる状態。すれ違った方に「朝からずっとこの状態」と教えてもらった。

やるだけ無駄な状況。「どうするか?」少し考えて、待つことにした。キノコ王国に行って時間をつぶし、午後2時に戻って来た。しかし、湖面に変化はなかった。再度「どうする?」と考えた。「帰るのは馬鹿らしい。しかし、釣りをするのはもっと馬鹿らしい」。結局、べた凪の夕マズメだけを試すことにした。以前、べた凪の朝マズメを何度か試したことがある。全く駄目だった。何の反応もなかった。「夕マズメも駄目だろうが、1回、経験しておくのも悪くない」と判断。
午後4時、ニナルで開始。河口の奥側で1時間。手前側で1時間。初めて使う7cmのミノーを、6フィート台のULのロッドで、可能な限り繊細にトゥイッチした。時折、10cm位のヌマチチブが、ミノーの背後を追いかけて来る。一応、生き物には見られているようだった。

2時間やって、ブラウントラウトと判断できる反応は1回だけ。テールフックがリーダーに絡まって、エビになって帰って来た。「この7cmのサイズでも、これだけ繊細にトゥイッチしても、敵と見なされて、体当たりされるだけなのか?」と、愕然とさせられた。
まともなサイズのトラウトは、沢山居るようだった。キャストの飛距離の範囲内で、3尾、イルカジャンプするのを見た。サイズは50〜60cm程度。しかし、ミノーは全く相手にしなかった。
久しぶりにべた凪で釣りをしたが「べた凪は相変わらず、自分のミノーの釣りだと、手も足も出ない」と再確認しただけだった。
■ヒグマ情報■
今日、ヒグマの吠える声を聞きました。この声を聞いた時、私がいた場所は、ニナルのワンドの真ん中から少し南側でした。突然、シカが凄い大きな声で、警戒もしくは威嚇の鳴き声を発しました。これだけ大きな鳴き声は、久々に聞きました。
間髪入れずに、ヒグマの低い唸り声が聞こえました。私の場所から、距離が200m〜300m程度はありそうだったので、釣り自体は安心して続けられました。
10月になると、美笛〜ニナル間でよく聞かれる、ヒグマとシカが突然遭遇した時の、よくある吠え合いだと、キノコ採り方に教わっています。私も毎年、10月には何度か聞きます。聞き慣れたので、遠くなら怖くないです。むしろ逆に「こんなに遠くにいるんだ」と安心します。
ただし今回は、聞こえてきた方向に驚きました。聞こえて来たのは、明らかに、ニナルの河口の方向でした。多分、河口の背後の茂みに、ヒグマが降りて来たのだと思います。時間は午後5時半過ぎです。薄暗がりの時間帯です。聞いた直後の周囲の景色は、こんな感じです。夜釣りになる一歩手前位の薄暗さでした。

かなり昔の話ですが、「夕マズメのニナルで釣りをしていたら、動物の気配を感じ、振り向いたらヒグマだった」と話していた方がいます。それ以来、久しくニナル河口での目撃例を聞いていませんでした。しかし今年は「時々、夕マズメに河口まで降りてくることもある」と覚悟した方がよさそうです。
西岸で釣りをされる方は、知っておいた方がよい情報と考え、報告しておきます。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。
月齢:20
気温:日平均●℃ (●~●℃)
水温:未測定
時間:2時間 (午後4時〜午後6時)
反応:0回
釣果:0尾
これまでに聞き知った情報と、去年と今年の自分自身の経験から「おそらく、今週末か来週末に、一時的なブラウントラウトの活性のピークが来る」と確信していた。「ここで2〜3本は獲ってやる」と思っていた。
ところが、この週末の天気予報は「ほとんど風が吹かない」だった。唯一の希望は「日曜日の午後だけは、そこそこの南南東風が吹く」と予想されていたことだった。予想天気図を見ても、十分に起こりそうに見えた。この望みに賭けて、お昼過ぎに、美笛の船着き場に到着。予想通りの風なら、しっかり風を受けるフレナイかニナルを叩く予定だった。
しかし、湖面はまったりしていた。「ミノーでは絶対に釣れない」と確信できる状態。すれ違った方に「朝からずっとこの状態」と教えてもらった。

やるだけ無駄な状況。「どうするか?」少し考えて、待つことにした。キノコ王国に行って時間をつぶし、午後2時に戻って来た。しかし、湖面に変化はなかった。再度「どうする?」と考えた。「帰るのは馬鹿らしい。しかし、釣りをするのはもっと馬鹿らしい」。結局、べた凪の夕マズメだけを試すことにした。以前、べた凪の朝マズメを何度か試したことがある。全く駄目だった。何の反応もなかった。「夕マズメも駄目だろうが、1回、経験しておくのも悪くない」と判断。
午後4時、ニナルで開始。河口の奥側で1時間。手前側で1時間。初めて使う7cmのミノーを、6フィート台のULのロッドで、可能な限り繊細にトゥイッチした。時折、10cm位のヌマチチブが、ミノーの背後を追いかけて来る。一応、生き物には見られているようだった。

2時間やって、ブラウントラウトと判断できる反応は1回だけ。テールフックがリーダーに絡まって、エビになって帰って来た。「この7cmのサイズでも、これだけ繊細にトゥイッチしても、敵と見なされて、体当たりされるだけなのか?」と、愕然とさせられた。
まともなサイズのトラウトは、沢山居るようだった。キャストの飛距離の範囲内で、3尾、イルカジャンプするのを見た。サイズは50〜60cm程度。しかし、ミノーは全く相手にしなかった。
久しぶりにべた凪で釣りをしたが「べた凪は相変わらず、自分のミノーの釣りだと、手も足も出ない」と再確認しただけだった。
■ヒグマ情報■
今日、ヒグマの吠える声を聞きました。この声を聞いた時、私がいた場所は、ニナルのワンドの真ん中から少し南側でした。突然、シカが凄い大きな声で、警戒もしくは威嚇の鳴き声を発しました。これだけ大きな鳴き声は、久々に聞きました。
間髪入れずに、ヒグマの低い唸り声が聞こえました。私の場所から、距離が200m〜300m程度はありそうだったので、釣り自体は安心して続けられました。
10月になると、美笛〜ニナル間でよく聞かれる、ヒグマとシカが突然遭遇した時の、よくある吠え合いだと、キノコ採り方に教わっています。私も毎年、10月には何度か聞きます。聞き慣れたので、遠くなら怖くないです。むしろ逆に「こんなに遠くにいるんだ」と安心します。
ただし今回は、聞こえてきた方向に驚きました。聞こえて来たのは、明らかに、ニナルの河口の方向でした。多分、河口の背後の茂みに、ヒグマが降りて来たのだと思います。時間は午後5時半過ぎです。薄暗がりの時間帯です。聞いた直後の周囲の景色は、こんな感じです。夜釣りになる一歩手前位の薄暗さでした。

かなり昔の話ですが、「夕マズメのニナルで釣りをしていたら、動物の気配を感じ、振り向いたらヒグマだった」と話していた方がいます。それ以来、久しくニナル河口での目撃例を聞いていませんでした。しかし今年は「時々、夕マズメに河口まで降りてくることもある」と覚悟した方がよさそうです。
西岸で釣りをされる方は、知っておいた方がよい情報と考え、報告しておきます。

天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。