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2018年06月25日

支笏湖2018年6月24日

方法:岸からの釣り
月齢:10
気温:日平均16.2℃ (12.1~22.4℃)
水温:11.0℃
時間:7時間半 (午前3時半〜正午)
反応:1回
釣果:1尾


仕事の都合上、今シーズン最後になるかもしれない釣行。この日も「日の出をニナルで、日の入りを丸駒で」のつもりでいた。一方で不安もあった。2〜3週間前に、剥離した付着藻類のゴミが大発生し、先週はミノーへの反応が極端に悪かった。「今週は少しは回復したか?」と、期待と不安がある。とにかく、確認する必要がある。

午前3時半、ニナルで開始。べた凪だったが、叩いてみた。


まず、リップ折りチューンで1時間半。フロントフックにリーダーが絡まるエビが1回だけ。多分チビ。同じ範囲を、リップ付きのミノーで叩くと無反応。昨年のこの時期は、べた凪でもチビの体当たりが数投に1投の頻度であった。この日は全く駄目。この時点で「今日はボウズが十分にあり得る」と覚悟した。

次いで、午前7時に95kmに入り、虹鱒橋までの範囲を、5時間かけて叩いた。波は、悪くない。


iPhoneで20分でタイマーを設定し、鳴る度、ミノーを替え、操作法も替え。これを繰り返し「何かヒントがないだろうか?」と、わずかな期待を持って、等間隔で叩き続けた。

全く駄目だった。6回、いきなりミノーが水面に飛び出し、エビになって帰ってきた。全て、テールフックにリーダーが絡んでいた。多分、まともなサイズが、かなりの勢いで、ルアーに当たってきている。しかも、6回のうち4回は「この場所、以前にまともなサイズが反応してきた場所だったよな」と思いつく所だった。それから、岸際まで60cm台後半のブラウントラウトが追尾してくるのが1回あった。

間違いなく、着くべき場所に、まともなサイズのブラウントラウトが着いている。しかし、ミノーに口を使ってくれない。ミノーへの極端な渋さは、先週と全く変わっていない。そんな中、1回だけ軽い重みが乗ってくれた。35cm程度のブラウントラウト (10:01)。


ちっちゃいが「こんな日は、こんなサイズでも、釣れただけ、感謝すべきだよな」と、素直に「助かった」と思える1尾だった。

「今日は、これで止めるのが無難か?」「それとも、最後の釣行になる可能性もあるので、もう少し頑張るか?」と悩んで、とりあえず、丸駒の状況を見に行った。駐車スペースに7台の車があった。最低7人以上が叩いている。

とりあえず、水の状況だけ見てみた。ロッドを持って、湖岸を150m程度散歩した。


波はかなり良い。水も良い感じだった。しかし「7人以上が叩いた後でやるのは、リスクが大き過ぎ。馬鹿らしい」という気持ちが勝ち、帰ることにした。今日頑張る位なら、なんとか時間を作って、あと1回、今度は丸駒を叩きに行く予定。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月17日

支笏湖2018年6月17日

方法:岸からの釣り
月齢:3
気温:日平均●℃ (●~●℃)
水温:10.5℃
時間:5時間 (午前4時〜午前11時)
反応:4回
釣果:1尾


6月に入ってから、リップの付いたミノーに、まともなサイズが乗ってくれない。去年に使い始めた時は、反応が良かった。しかし、アピールが強い分、学習されてスレるのも早い気がしてきた。そこで、この日は、リップレスのタイプを中心に試すことにした。この2年間で集めてきたミノーのうち「これにリップは必要ないだろ」と思うのが数個あった。そのうちの1つのリップを折り、これをメインにした。

この日も、当初の予定は「日の出をニナルで、日の入りを丸駒で」だった。「1尾、まともなサイズを獲って、このリップレスミノーに自信を持ちたい。」と考えた。

午前4時前、ニナルで開始。この日は、波が弱かった。このミノーを活かせるかもしれない4種類の操作法を、数投ずつで交代しながら、反応が来るのを待った。


開始約30分後、ゆっくりと、軽めの重みが乗った。45cmのサクラマスだった (4:33)。


驚いたことがあった。この魚は、フッキングがフロントフックだった。希望的観測だが「おそらく、このミノーは『餌になる小魚』だと思われていた。それで、頭部付近の急所が襲われた」と感じた。「このミノーは正解に近い」と安堵した。

その30分後、モゾモゾっとした感触がロッドに伝わった。乗らなかった。ミノーがエビになって戻って来た。リーダーとテールフックが絡んでいる。まともなサイズそうだった。「やっぱり、ブラウントラウトは騙せないのか...」と感じた。

次いで95kmに行った。波は、ニナルに比べればはるかに良かった。


このワンドで、3投連続で反応があった。1回目と2回目は、ゆっくり重みが乗ったが、そのまま抜けてしまった。3回目は、激しくエビになって帰ってきた。今から思えば「小さな群れが回遊して、その時、たまたまそこに居ただけ」だったのだと思う。しかし、これで「少しは期待できる」と勘違いした。

このまま94kmまで、30分毎に「リップ有り」と「リップ無し」を交換し、操作も、思いつくもの、全てをランダムに使ってみた。基本的に、リップの有無の比較がしたかった。

しかし、2時間半、何も起こらなかった。チビの体当たりすらなかった。この1ヶ月で、すでに3回か4回、この範囲を叩いている。「リップ有り vs. リップ無し」の次元ではなかった。「もう、完全に学習されて、見切られている」と痛感した。ミノーを使った自分の攻め方自体が、すでに見慣れられ、完全に無視された感じだった。この範囲の7割程度しか叩いていないが「やるだけ時間の無駄」と判断。国道に上がった。

「次はどうする?」と考えたが、「最低1ヶ月は叩いていないところに入りたい」程度しか思いつかない。南岸をウロウロし、駐車スペースを見て回った。樽前橋の駐車スペースが空いたので、そこに入った。波はさほど良くない。200m程度の範囲を、今度は、リップ無しだけで叩いた。


このたった200m程度の範囲内で、6回、ミノーがエビになって帰ってきた。そのうち2回は、フロントフックがリーダーを拾っただけだったが、4回は、テールフックまでリーダーに絡んでいた。「ブラウントラウトはウヨウヨいる」と感じた。しかし、1尾たりとも、ミノーを口には咥えなかった。

次いで有料道路を徹底的に叩くつもりだったが、足の関節痛の症状が軽く出てしまい「明日の仕事に響く」と感じ、午前11時、ここで終了。「完敗」「完全にお手上げ」「次へのヒントが全くない」「仕方ない。笑うしかない」。そんな釣行だった。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月15日

支笏湖2018年6月15日

方法:岸からの釣り
月齢:1
気温:日平均●℃ (●~●℃)
水温:水温計が故障したまま
時間:5時間半 (午前3時半〜午前10時)
反応:2回
釣果:1尾


前回の釣行で「リップ付きのミノーでも、月齢を反映した活性のピークがあるかもしれない」という感触を得た。となると、もう1つ、試したい月齢があった。月齢1。昨年の6月25日に、バラしたが、ニナルで80cm台半ばのブラウントラウトを掛けた。かつ、サイズは40cm台だが、美笛の船着き場で数尾のブラウントラウトが激しく反応してきた。波は、弱めのさざ波程度のコンディションだった。「こんな程度の湖面でも食ってくるのか!」と驚いた経験だった。

午前中だけ、時間を作り、試してみた。先週に印象が良かった、ニナルと94km〜95kmを叩いた。午前3時半過ぎ、ニナルで開始。「これなら大丈夫」と思える程度の波があった。


まず、河口の奥側を叩いた。反応は、エビが2回だった。突然、ミノーが水面から飛び出した。ピックアップすると、16lbのリーダーが、3つのフックにめちゃくちゃに絡まっていた。これだけの事が起こる以上、かなりのサイズだと想像できた。ただし、餌ではなく、攻撃対象、もしくは煩わしい邪魔者、にしか見られていないようだった。

この範囲で、岸から10m程度の距離で、70cm台のブラウントラウトが、2回、大ジャンプを見せた。しかし、ジャンプ周辺をしつこく叩いても、完全に無視された。

次いで、河口の手前。数投目にブレイクのショルダーの真上で重みが乗った。52cm (4:49)。


その数投後、岸から5〜6m、水深が40〜50cm程度のところで重みが乗った。ブレイクのショルダーから10m以上手前。「食うか?やめるか?」相当悩んだ後の反応だったのだと思う。60cm台のブラウントラウトが、4回目の首振りで外れた。「60cm以上のサイズになると、どうしても、反応が疑心暗鬼で、しっかり食ってくれない」と痛感。先週の姫鱒橋での70cm台のバラしと、ほとんど変わらない現象だった。

最近、調子が良くない。このミノーを使うと、60cm以下だけを選んで釣ってしまう。60cm以上は、このミノーを餌と見なさない。これを、思い知らされた。

1時間半でこのエリアを見切り、94km〜95kmのエリアに移動。午前6時に再開。北風が強い横波を生んでいる。6月には滅多にない、抜群の波。この時点では「これなら2〜3尾は確実に獲れる。60cm以上も1尾は絶対に獲れる」と確信した。


しかし、ロッドに伝わる反応が何もない。2回だけ、ミノーがいきなり水面から飛び出した。体当たりを受けたらしい。しかし、これだけ。4時間、ひたすら叩いたが、ロッドに伝わる明確な反応は、1回もなかった。午前10時、終了。

一昨年と去年で、「リップの付いたミノーは、実は、時として、とんでもなく凄い!」と驚く経験をした。今年はこれ1本でやってみた。分かったことが2つある。1つめ。リップ付きのミノーは、ブリブリ泳ぎ、波動が大きく、ブラウントラウトにかなりの刺激を与える。この釣り以前と比べ、ブラウントラウトが反応する機会が格段に増えた。2つめ。しかし、このタイプのミノーを、ブラウントラウトが餌と見なして丸飲みすることは、ごくたまにしか起こらない。マグレでしか、釣果が得られない。狙い通りに「よしやった!。釣ったぞ!」という快感が、かなり希薄な釣りになっている。

この日は「ミノーが嫌われる時って、とことん嫌われ、本当に、完全に無視されるんだなぁ...」と思い知らされた1日だった。「せめて、どういう状況で嫌われるのか?、それだけでも、知りたい...」と思うが、今のところ、何のヒントもない。「あと2週間もすれば終わる春〜初夏シーズンを、このミノーと心中して良いのか?」と不安になり、「リップの無いタイプの検討も始めるべきでは?」とも思うが、「こいつを使って、これをしよう!」と明確に確信できるアイディアもない。「参ったな。これでは、そのうち、完全に行き詰まって、十分に学習され、釣果もゼロに落ちるだけだろ...」という印象だけが強く残った。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月10日

支笏湖2018年6月9日

方法:岸からの釣り
月齢:25
気温:日平均10.0℃ (5.4~12.1℃)
水温:水温計が故障したまま
時間:12時間 (午前3時半〜午後7時)
反応:7回
釣果:6尾


2日連続の釣行。この日は丸一日、北西の風が吹くという天気予報の好条件。この日は、釣果だけを目指した。目標は「5月下旬から6月の期間で、過去にまともなサイズが反応した場所を全て叩く」だった。この時期の経験が少ないので、あまり頼りにならない手掛かりだが、自分の経験から始めるしかない。

日の出をニナルで、日の入りを丸駒で迎える予定でいた。

午前3時半、ニナルで開始。そこそこ良い波があった。ただし、向い風のため、水面を漂うゴミが少しある。


ニナル河口を起点にして、まず奥の約200mを叩いた。ここで59cm (3:56)。


次に、手前の約200m。ここでは30cmに満たないサイズが1尾と (4:42)、同サイズのバラシが1回。ワンドは付着藻類の切れ端が岸際にかなり溜まっている。「ここは、もう終わったかもしれない」と感じた。


次に、ニナルの奥を叩くことにした。波も良い感じ。


小さな花の花弁か?飛散した種子か?、ゴミが岸際に集まっていた。キャストの度に、ラインやミノーにまとわりついた。「釣りにならない」と、30分で断念。


次いで、美笛の船着き場から河口にかけての範囲。ここは完全に無反応だった。


次いで、支笏湖トンネル〜支寒内の範囲。波は良い。


しかし、水面を漂うゴミがかなり集まってきている。キャストの度に、ラインとルアーに付いたゴミを取り除く必要があった。


かろうじて、ゴミの少ないところで49cm (9:19)。


次いで94km〜95km間。この時には風が止み、ほぼべた凪になった。この範囲では、2つ、驚いたことがあった。1つは、ゴミの被害がほとんど無い点。「この日に限り」という条件だろうが、ほんの一部を除き、ゴミが吹き寄せられていなかった。


もう1つ驚いたは、このべた凪でも、力強い反応が2回あった。56cm (12:34) と42cm (14:10)。




この結果は驚きだった「94〜95kmが良いなら、必ず、95km〜虹鱒橋区間も良いはず」と感じた。しかし、人が混み合っていて、断念。さらに、時間も迫っていた。紋別橋〜樽前橋や支笏小橋〜モーラップ橋、旧有料道路も叩きたかったが、これも断念。丸駒に行った。この頃には北東風が吹き始め、波の条件は良かった。


しかし、波が当たるエリアは壊滅的だった。キャストの度、トロロ昆布のようになった、剥離した付着藻類がラインとルアーにまとわりついてくる。「駄目なら駄目で、無反応をしっかり確認すべき」と考え、叩き続け、完全に無反応だった。たまに釣れるのはアメマスだけ。

しかし、一部、全く波が当たっていない、べた凪の150m程度の範囲があった。ここでは、ラインにもルアーにも、何もまとわりついてこない。ここを等間隔で叩くと、丸々太った52cm (18:05)。


この個体が釣れた時の湖面は、普段なら、絶対にミノーに反応しない穏やかさだった。先月の5月11日に、支笏湖で初めて、べた凪でもリップの付いたフローティングミノーへ激しく反応する現象に出くわした。今回は2回目だった。今日、こうした湖面で3尾が激しく反応した。どの個体も、激しくヒットし、凄いファイトだった。「このサイズが、こんなに強い暴れ方をするか?」と驚くばかりだった。


さらに叩き続けたが、まとわりつくゴミばかりだった。午後7時、終了。

今日学んだことは2つだった。1つはゴミ。5月中旬から6月にかけて釣りは、ほとんど経験がない。これだけ多くの範囲が被害に遭っているのを目の当たりにするのは、初めての経験だった。2つめは、月齢での、個人的な大発見の予兆だった。

リップの付いたミノーには、それなりの良さがある事を実体験したのは2年前。少し使ってみたのは昨年。本格的に使い始めたのは今年だった。何せブリブリ泳ぎ、波動が大きいため、基本的には、透明度の高い支笏湖の、学習能力の高いブラウントラウトに嫌われる。しかし、使い方次第では、このブリブリが効果的な誘いになる場合もある。しかし、リップが全てを台無しにするケースも見てきた。リップ付きのミノーにふさわしい形容詞は「諸刃の剣」だと感じる。なかなか決定的なノウハウが見つからない。ミノーの選択も、操作法も、試行錯誤が必要だったし、これからも、かなりの試行錯誤が必要だと感じる。

そんなリップ付きのミノーに、べた凪でも激しく反応することを発見したのが、先月の5月11日。その日は月齢25だった。そして、今日、再度、同様の驚きの現象を目の当たりにした。そして、今日の月齢も25。月齢25は、このミノーのラッキーナンバーかもしれない。チャンスは来年になるが、もう1回、春〜初夏シーズンで月齢25を試す必要がある。

そして、こうした現象がある以上、月齢25以外にも、このミノーの釣果のピークが存在する可能性がある。ロン・ニューマンのデータベース
http://troutinglakeshikotsu.naturum.ne.jp/e2372621.html
によると、釣果のピークは、28日周期で、その周期の中にピークが数回ある。「全部のピークを探したい」と強く感じた。これを見つければ、このシーズンの強い武器になる。

こんな風に考えると、今日の釣果が悔しくなった。月齢25なのに、湖面のゴミの大発生と重なってしまった。「ゴミがなければ、この日は、本物の爆釣を経験できたはずだった...」という気持ちが、メラメラと湧いてきた。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月10日

支笏湖2018年6月8日

方法:岸からの釣り
月齢:24
気温:日平均15.4℃ (11.7~18.4℃)
水温:水温計が故障したまま
時間:7時間半 (午前4時半〜午後2時)
反応:1回
釣果:0尾


この日は「ボウズでも良し」の下見の釣行だった。天気予報から、風が吹かない条件。翌日は吹くので、そこが本番。調べたいのは、付着藻類だった。付着藻類の成長が進み過ぎると、ミノーへの反応が極端に悪くなる。これは、この10年以上の間、散々、痛感してきたことだった。ただし、経験のほとんどは、軽めのシンキングペンシルと、リップレスタイプのミノーだった。

リップの付いたミノーでは、まだこれを確認していない。1回は、徹底的に、これを確認する必要がある。苦痛な作業だが「釣れるはずが無い」と感じる状況で「確かに全く釣れない」をしっかり確認しておけば、その後、エリアの選択で不安を感じずにすむ。

もう1つ確認したいのは、湖岸の状況だった。10年以上前から、姫鱒橋〜大沢橋の区間と、支笏湖トンネル〜美笛キャンプ場入口の区間は、付着藻類が育つのが早い。「これは今年も同じか?」を見ておきたかった。同じなら、来週以降は、様子を見に来る必要もない。

午前4時半に開始。大沢橋〜虹鱒橋の範囲を、6時間かけて、7〜8m間隔で叩いた。波は「ほとんど無風」という天気予報に反して、最低限の強さがあった。


付着藻類が十分に成長し、剥がれかけている状態だった。


岸際には、剥がれた付着藻類が溜まっていた。


ワンド状の場所では、流れ着いてきた付着藻類が溜まっている。


「ミノーじゃ、絶対に駄目だろ」と確信できる条件。6時間叩き続けて、反応は1回だけだった。岸から7〜8m、水深40cm前後のところにミノーが来た時、いきなり70cm台半ばのブラウントラウトが、ピタリとミノーの背後に付き、ミノーをくわえた。同時に重みが伝わったが、首振り3回目で外れてしまった。

反応はこれだけだった。6時間叩いて、これだけ。「今シーズン、ミノーの釣りなら、ここは無視して良し」と確信できた。

次いで、トンネルで再開。波はほとんどない。88kmまで叩く予定だった。


付着藻類の繁茂や溜まり具合は、大沢橋〜虹鱒橋の範囲のほどではない。しかし、かなりひどい。何より、水が淀んでいる。


30cmに満たないサイズが1反応してきた。これだけだった。


このエリアも、ミノーで釣りをする限り、今シーズンは来る必要がないと確信できた。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月04日

支笏湖2018年6月3日

方法:岸からの釣り
月齢:19
気温:日平均15.6℃ (11.1~21.1℃)
水温:水温計が水没して故障
時間:8時間 (午前10時半〜午後7時半)
反応:7回
釣果:3尾


この日は、予想天気図から、前日とほとんど同じ気圧配置。天気は昨日と同じはずで、午前中は曇りで風が弱いはず。お昼前後に晴れて、南南東の強めの風が吹くはず。そう考えて釣行。「お昼前後に、オコタン〜フレナイエリアに入れば、向い風を受けられる」と考えた。かつ、ここまで歩けば、ほとんど人もいないはず。せっかくの週末、自然とだけ、向き合いたい。

足腰の老化防止のため「いっそのこと、オコタン崎まで歩こう」と決めた。午前7時に林道のゲートを出発し、3時間半かけて、午前10時半、オコタン崎に到着。この頃には晴れて、天気予報通りの南南東の風だった。湖面も、6月にしては、十分に良かった。水の透明度も十分高かった。見た目には「これなら最低60cmが、少なくとも1尾は反応するはず」と確信できる状況だった。


しかし期待はずれだった。この周辺では、5尾のブラウントラウトが反応した。しかし、全部ちっちゃかった。全て40〜50cm程度。1尾だけ、一番小さいのがネットに収まってくれた。それ以外は、ヒット直後のジャンプで外れた。「活性は高い。しかしチビしかいない。」そんな状況だった。


さらに、周囲を叩くと、今度はアメマスばかりだった。この時期のアメマス対策のため、12〜13cmの大きめのミノーを使うようにしたが、30cm前後のアメマスはミノーに反応してしまう。今日は、7尾のアメマスがヒットしてしまった。


アメマスが掛かると、フックを外す時に虐待になる場合が多いことを痛感してきた。この日は、前日にホーマックで1番値段の高いニッパーを買って用意した。スペアのフックも沢山用意してきた。釣れる度、フックを切って、すぐに外してリリースするようにした。

オコタン崎周辺で3時間半過ごして、ここを見切った。

午後3時、オコタンまで戻って来た。波自体は良い感じだった。


ところが、重大な問題があった。この時期、あちこちで剥離する付着藻類と、何の木か?は分からないが、小さな綿状の種子が水面を浮遊している。そして、前日から吹き続いている南南東の風によって、このエリア一帯に吹き流されていたようだった。

「これ、絶対に、ミノーに反応しない条件...。やるだけ無駄」という状況だった。しかし、午後3時にオコタン河口にいては、車に戻るのに2時間半。他のエリアに行く時間的余裕がない。あきらめて、ここからニナルにかけて叩くしかなかった。水面の浮遊物が少ない場所でも、その直下に、変な水の濁りを伴っていた。どうやら、こいつらが、自由気ままに風に流されながら、支笏湖内を、あちこちを移動しているらしい。


結局、薄暗がりの午後7時半まで、等間隔で叩き続けたが、40cmあるかないか程度を2尾追加して終了。この状況なら「デッドスローしかないか?」と思ったが、退屈でやりたくない。逆に、長いロッドでは操作に慣れていないが、ジャークやグリグリで鋭く操作して、リアクションを誘ってみたくなった。しかし、こういう試みの操作は、全て、駄目だった。結局、使うミノーも操作法も迷走し、8時間投げ続けて、まともなサイズのブラウントラウトの反応は1回もないまま終わった。


今日学んだことは、エリアの選び方だった。この6月上旬は、水面を漂うゴミ(剥離した付着藻類と、訳の分からない小さな綿毛状の種子)が吹き流される場所を避ける必要がある。今日の目論みは完全に外れていた。向い風を受け、ワンド状の湖岸を持つ場所を選ぶと、えらい目に遭う。釣果には納得できないが、貴重な経験をできた1日だった。

■ヒグマ情報■ この日は、美笛からオコタンまで、林道をひたすら歩きました。ヒグマの痕跡が凄かったです。まず糞。5つ見ました。ヒグマのサイトを調べてみると、この時期のヒグマの主食の1つがフキだそうです。おそらくその結果、青緑色の、ヒグマとしか思えない形状の糞が散在しています。中には「数日中だろう」と思える、ヌメヌメした、新鮮な奴がありました。


どうやら
(1) 陽当たりの良い林道や、樹木が少ない開けた場所に、フキが沢山生える。
(2) これを食べて、ウンコする。
という状況のようです。糞と足跡の多さから、ニナル〜オコタン間の林道周辺は、この時期の格好の餌場になっているようです。ヒグマの足跡は、無数にあります。下の写真では上手く写っていませんが、この写真の中に、足跡が2つあります。実際に目にすると、一目瞭然です。あちこちに、足跡があります。特に多かったのが、フレナイ〜オコタンの範囲でした。ここに限らず、フキの多い場所は、この時期のヒグマの餌場になっている可能性があります。その場合、糞や足跡がなくても、フキが引きちぎられたように刈り取られた、残ったフキの茎の切り取られ方で分かります。明らかに、刃物を使った山菜採りの取られ方とは違います。



ただし、日中に鈴を鳴らして歩いていれば、特に何の問題も感じません。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。  


2018年06月02日

支笏湖2018年6月2日

方法:岸からの釣り
月齢:18
気温:日平均●℃ (●~●℃)
水温:未測定
時間:2時間 (午前9時〜正午)
反応:2回
釣果:1尾


この週末は微妙な条件。天気予報では、強めの南南東の風だが、天気図を見る限り、風は弱そうだし、西風の可能性も十分にある。


とにかく、土曜も日曜も、湖には行くだけ行って、条件のより良い状態で、しっかり時間をかけて釣りたかった。土曜日のこの日は、午前9時前に南岸に着き、95kmで湖面を見て、弱めの西風を確認し「南岸でよし」と判断した。天気は曇りで、湖面は強めのさざ波。94kmに入り、東に向かって等間隔で叩いた。


開始1時間で、ようやく最初の反応があった。岸から7〜8mの水深50cm程度のところで、いきなりゴンッと強い重みが乗り、ドラグがジリジリ鳴り、ラインが出て行った。岸から10m程度のブレイクに1m程度の岩が2つあり、そこに入られ、動かなくなってしまった。思い切り引いても動かないし、ラインを弛ませても動かない。そのまま、ラインのテンションを保ったまま、ウェーディングして、その岩まで行くと、ルアーのフックが岩に掛かり、魚は付いていなかった。

先週は取り逃して「ナニクソ」という気持ちになったが、この日は「2週連続でやらかした」と、気持ちが落ちてしまった。結局、40cmあるかないか程度を1尾追尾しただけ。


この後、予報通りの南東の風が吹き始め、天気も晴れた。


「来た以上、虹鱒橋までは叩き続けよう」と自分に言い聞かせていたが、95kmまで来ると、人だらけだった。数十m間隔に1人いる感じだった。ロッドをたたみ、念のため、大崎橋まで歩いた。どこでも、右にも人、左にも人。大崎橋から虹鱒橋方向を見ても、やはり人。「セミシーズン本番になると、こんなに人が増えるのか」と愕然とした。

この時期の週末は、美笛キャンプ場からオコタンにかけて、カヤックやゴムボートの釣り人が増えるのを散々見てきた。「まさか南岸もこんなに混むとは...」が、正直な感想だった。

ここで「今日は早々と切り上げて、ぐっすり寝て、明日、体力が残っていたら、対策を考えて、再チャレンジした方が良い」と判断。正午に終了。


天気図は日本気象協会(http://www.tenki.jp/guide/chart/)を引用。