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2022年08月29日

2022年8月29日

日曜日、西岸に行ってきました。支笏湖に全く行っていなかった期間、ブクブク太るわ、足が弱るわ。「歩けるかな?」と不安だったのですが、ちょうど、シコバカさんに声をかけてもらったので、行って来ました。ニナルの河口に着いたところで、息が上がりました。シコバカさんには「付き合わせて、本当に悪かった…」と感じました。11月までに、まともな釣りができる身体にする必要があります。


シコバカさんに、清竿堂さんのSSPジグを使ったロングジャークの実演を、生で見させてもらったのが、この日の最大の収穫でした。北海道ネイティブのアングラーの人達が、実戦の経験から作り上げてきた手法ですよね。かなり独創的で、驚きました。

私自身のこの日の目的は、下の写真の場所です。ニナルとフレナイの中間辺りの、岩盤がむき出しのエリアです。ここなら急深です。水深30〜40mも、すぐ近くです。「この水深にメタルジグを落として、ワンピッチジャークでしゃくりあげたら、どんな反応があるか?」を知りたくて、ここに来ました。

午前6時過ぎに開始しました。2時間叩いて、無反応でした。何一つ、反応はありませんでした。


私は、メタルジグは去年の9月から始めた、ど素人です。メタルジグの常識に欠けています。しかし、それも含めて、試行錯誤するのが楽しいです。今日は、かなり、学びました。メタルジグの釣りに長けた人なら「こんな馬鹿なことはしない」であろう、初歩的なミスをやっていました。

釣り始めてすぐに、驚きました。30mから40mの水深にメタルジグを沈めると、しゃくる時に、とんでもない「強い引き抵抗」があります。この日は、30gのメタルジグを使いました。足元の、水面近くで操作をすれば、軽い力でメタルジグが跳ね上がり、その後の1〜2秒間をテンションフリーにすれば、ジグが横を向いて、水平姿勢になり、ヒラヒラと舞うようにゆっくりとフォールしていきます。

ところが30mから40m沈めてから、「こんなもんだろ」という力加減でしゃくっても、重くて、ジグがなかなか上方向に動いてくれません。3〜4倍の力を入れると、やっと、ゆっくり持ち上がってくる…という感じです。当初に予定していた「軽い力でジグを跳ね上げて、その直後、1〜2秒間、ヒラヒラとフォールする...」なんてアクションは、まったく出来ていないことは、ロッドを操作する手応えで、明らかでした。

「マジかっ?」と、愕然としました。

想定していなかった事態でしたが、起きていること自体は、どう考えても、明らかでした。この日は、30m程度のキャストで、フリーフォールさせて、水深30〜40m程度に着底させていました。フリーフォールでも、着底に数分かかります。この結果、ラインがL字を描いた状態で操作開始…となります。


しゃくりあげる作業で、このL字の角が丸くなっていきます。


しゃくる度に、PEラインが水を切り裂き、L字の角が丸くなります。しゃくる動作で、水とPEラインの間に大きな摩擦が生じ、これが原因で、ジャークの度に相当な重みを感じることになります。PEラインは、編み糸です。ナイロンのようなモノフィラメントと違い、表面はツルツルではないです。「水とPEの摩擦は、相当、強い...。こんなに摩擦が強かったのか...」と、初めて実感しました。

水深30〜40mに沈めると、水面近くのジグをしゃくる3〜4倍の、強い抵抗を感じます。その余計な体力仕事は、PEラインと水の摩擦(もしくはPEラインが水を切る、もしくは、擦る)に使われます。この時、水中で、いびつな音を発生しているはずです。人間の耳には聞こえませんが、ど素人がバイオリンを力任せに弾いたことを想像してみてください。その時に生じるであろう、やかましい騒音のような波動を、ロッドをしゃくる度に、水面から水深30〜40mまで、PEラインが周囲に発しているはずです。

これでは、ブラウントラウトが、食うはずないです。最初の数投で、こうした現象が全部理解できた気になってしまい、「やるだけ無駄…。絶対に釣れない」と判断しました。そのまま少し考えれば、以下のようなことも、思い付きます。

おそらく、海でボートからバーティカルにジギングする場合は、まったく問題ないと思います。まず、今回のようなラインの「L字」がありません。ラインは真っ直ぐ下に向かっています。ですから、PEラインと水の摩擦は最低限です。


加えて、海では「潮汐」に基づいた「潮の流れ」があります。川でルアーで釣りをするのと同じです。PEと水の摩擦で波動が生じても、水の流れが、これをすべて揉み消してくれます。上手にルアーを操作すれば、魚がラインの存在に気付くことは、一切ありません。

一方、支笏湖は、湖です。湖流なんて微々たるものです。PEラインと水の摩擦で生まれる大音量の騒音は、消せるはずがないです。その支笏湖の30〜40mという深い水深です。おそらく、永遠にベタ凪の潮止まりで、静寂なだけの世界です。

支笏湖の場合、ルアーやラインが生じる、トラウトが感じる違和感を消せるのは、強めの風の日の、強い波が生じた、水面近くだけです(川や沢の流れ込みは、今は、無視して書いています)。波が、不自然な波動の大半を、揉み消してくれます。だからこそ、私たちは、波を求めて釣りをします。強めの波があると、誰もが「今日は釣れる」と自信を持ちます。もちろん、魚の活性が上がるのかもしれません。しかし、それ以上に重要なのは「波があればトラウトに嘘がバレない。これなら騙せる。違和感の全てを、波が揉み消してくれる」です。

開始30分後には、ここで書いたこと、それから、もっと様々なことが、頭の中で明確になってしまいました。

2時間かけて、何の反応もないことだけ確認して、ここでの作業を終えました。

カーブフォールを使うことも、少しだけ考えました。今日のこの場所なら、50mキャストすれば、カーブフォールで、岸から30m程度の水深40m程度に落とせます。ただし、時間がかかりそうです。常識的に、どう考えても、15分や20分、もしくはそれ以上かかりそうです。試しに1投してみました。5分したところで、イライラしてやめました。

「PEを使ったトゥイッチやジャークの釣りは、問題があるな...」と感じます。以前にも、軽いミノーのトゥイッチの釣りで、PEを使ったことがあります。時折、50〜60cm程度のブラウントラウトが、突然に、ミノーの下にピッタリ付きます。しかし、次のトゥイッチでラインが張った瞬間に、逃げるようにミノーから去っていきます。これを、何度も目視で観察しました。ナイロンなら、こんな事は起こりません。PEでトゥイッチした時だけ、逃げて行きます。今回は、これとは違う、PEのもう1つの問題と、向き合った気がしました。

ニナルの河口まで、歩きながら、反省を活かして、遊びました。軽めのメタルジグを、数種類 取り替えながら、水深10〜15mの浅めのボトムに沈めて、優しく操作することを心がけて動かしていました。「軽いジグで浅い水深を、優しく優しく、叩くしかない」という判断です。水深14m前後で、ブラウントラウトのように感じる、グイッというショートバイトが、1回、ありました。水深11m前後で重みが乗りました。30cm台半ばのアメマスでした。お腹がパンパンに膨れていました。抱卵しているようでした。


こうした反応から、水深30mより浅くても、ポツリポツリですが、魚が居ることは確認できました。

結局、この1週間くらい「水深30〜40mにパラダイスがあるに違いないっ!」と、盲目的な仮説を土台に試行錯誤しましたが、徒労に終わりました。しかし、勉強になった満足感もありました。

そして結局「高水温の期間だが、それでもシャローに差して来ている、数少ない個体と遭遇するチャンスを高める方向で試行錯誤すべき。そのためには、広い範囲を手早くチェックする手段が大切」が、今の時点での意見となります。

今週も、また、しゃくってくる予定です。今度は、浅いエリアでしゃくります。


追記です。それから、今回、去年に支笏湖で大流行していた、SSPジグを使った水面直下のロングジャークも、あらためて「賢い方法だな...」と痛感しました。この手法では、PEは、基本的に、水面近くで、水平方向に真っ直ぐです。私が今回やらかしたような「L字」は生じません。ですから、PEと水の間の摩擦は最低限です。加えて、波が出れば、PEラインが水面近くにあるので、摩擦でちょっとした騒音を発しても、波が揉み消してくれます。「ブラウントラウトが表層を意識している」というコンディションが前提の手法ですが、意識していれば「そりゃ、最高の武器になるんだろうな…」と、改めて、この手法の凄さを感じました。

  


2022年08月26日

8月から9月上旬をどう攻略したらよいのか?

8月は、暑い季節です。ウェーダーをはくと、蒸れて、ベタベタになります。水温は温い(ぬるい)です。釣りする気分に、なりません。しかし私の場合、仕事が楽になるのは、この時期です。ですから、少しは努力しようと考えました。夏でも楽しく釣果をあげる方策が、もしかしたら、あるかもしれません。

今の時点での、知識・経験や意見・感想を書きます。

まず、私が知る範囲内の、湖の概況を説明します。

10年ほど前、7月下旬から8月上旬に、ゴムボートに魚探と水温測定の装置を積んで、いろいろ調べた経験があります。まず水温です。4カ所で、水深30mまで測定しました。その平均値を示します。この年は、晴れの日が続き、水面は23℃近い高温でした。


この時期、水温躍層は、まだ出来ていません。水温は、ダラダラと低下します。教科書的ではない水温分布です。「(1)湖が広い」と「(2)強い風がなかなか吹かない」の2つが理由でこうなると考えています。水深30m近くになって、ようやく、水温10℃に到達します。

次いで、魚です。岸際と沖をジグザグと行き来しながら、魚探で観察しました。デカいフィッシュマークは、水深30mから40mに見つかります。湖底の尾根と谷の間の、斜面の部分にいることが大半です。「水深30mから40mなら、どこにでも居る」というわけではないです。なお、この測定では、測定範囲を水深40mまでに設定したので、水深40mまでしか分かりません。これより深いところの状況は、私には、分かりません。


なお、太陽が沈み、薄暗がりの時間帯になると、デカいフィッシュマークが浮いてきます。ただし、浮いてきても「水深25m程度まで」です。たまに、水深20m前後にもデカいフィッシュマークが見つかります。しかし「たまに…」でした。


8月と、おそらく9月上旬の釣りは、2つの方向性しかないと考えます。
(1) 水温10℃以下の、深い泳層(水深30mより深いところ)を叩く。
(2) 高水温でも、餌(主に昆虫)を求めてシャローに攻めてくるトラウトが、たまにいる。シャローで、ただひたすら長時間を過ごして、遭遇を待つ。
どちらも、非現実的に感じます。しかし、他の手段を思い付きません。とりあえず、前者の方向性で、少し試してみました。

昨日と今日、日の出から2時間を、旧有料道路で過ごしました。20gから40gのメタルジグを投げました。初日の8月25日は、ベタ凪の快晴で、無反応でした。


2日目の8月26日は曇天。南風が吹き始めると、PEラインが流されます。ボトムを取るのが大変でした。この日も、無反応でした。


最も強い印象は「水深30〜40mは遠過ぎる・深過ぎる」です。結局、私のキャストでは30gで飛距離が80m程度でした。これだと、たまに水深30mに届く程度でした。水深40mに届くことは、一度もありませんでした。20gだと「飛距離も足りない。その上、沈むのが遅過ぎる」です。使い物にならないです。旧有料道路でやる場合、水深30〜40mを叩くには、コンスタントに100m程度のキャストができる技量がないと、無理です。

悩ましいジレンマがあります。メタルジグって、足元でチョンチョンしながら動きを確認している限り、15gから20g程度の奴は、動きにキレがあり「これなら、ミノーの要領で、ブラウントラウトを騙せる!」と確信できます。しかし、30gや40gになると、動きが鈍く、引き重りも強く「これでどうやって食わせろっていうの?」と、疑心暗鬼にしかなりません。

想像してみてください。仮に、100mの飛距離を出して、フリーフォールで40mの水深に達したとします。これなら、もしかしたら、着底した場所の近くにブラウントラウトがいるかもしれません。もしかしたら、すでに、そのブラウントラウトは、フォール中のメタルジグのトリッキーな動きに興味津々で、着底したメタルジグをジッと凝視しているかもしれません。しかし、このとき、リールからメタルジグまで、ラインが140m出ています。この140m先のメタルジグをどうやって操作して、どうやって食わせるのか?。明るく前向きな想像が、まったく、出来ないです。

「少なくとも、旧有料道路では、8月から9月上旬の釣りに、見込みはほぼない…」というのが、この2日間の印象でした。もちろん、合計4時間しか叩いていないので、はっきり確信はできないのですが…。さらに試行錯誤を続けるか?、切り捨てるか?、悩ましいです。  


2022年08月22日

2022年8月22日

お盆休みが終わりましたが、釣りが出来ていません。先週、食器洗いの時、コップを割り、右手の人差し指をかなり深く切ってしまいました。まだ、キャストに不安があります。今日、水温だけ測ってきました。22.6℃でした。お盆前より、1℃近く上昇していました。


夏らしく、水位が高いです。下の写真は、シーズンに入ると、いつも誰かが釣りをしているエリアです。水位の高さが分かると思います。それから、暑いです。水温を測るためにウェーダーを履きましたが、すぐに蒸れました。


  


2022年08月10日

2022年8月10日

先週、ようやく1学期が終わりました。最後の日、授業を終え、片付けをしている時のことでした。いつも一番前の席に座っていた女の子が、小さなお菓子の入った紙袋を持って、来てくれました。少し涙目になってました。小さな声で、ゆっくりと、でもはっきりと、「4ヶ月間、ありがとうございました。とても分かりやすかったです。毎週、楽しかったです。宿題に質問を書いたら、いつも、メールで長い返事をもらいました」と、話してくれました。教員という仕事に就いて30年近く経ちますが、こういうのは、初めての経験でした。教務掛の方には「この授業だけ、授業アンケートの自由コメント欄が、絶賛の嵐でしたよ」と教えてもらいました。今年は早々に釣りを切り捨てましたが、「正解だった」と確信できた1日でした。


やっと、罪悪感を感じることなく、釣りする時間がとれるようになりました。「お盆休みの前に、1回、行くだけ行こう」と考えて、行って来ました。水温は21.3℃でした。高いです。旧有料道路の足場のよい場所で、日の出の午前4時半から2時間半、ソルト用の20gのメタルジグを投げて、フリーフォールで落として、着底を確認してから、ゆったりとしたワンピッチジャークで、しゃくりあげました。


アメマス2尾で終わりました。ブラウントラウトと思える反応は、ありませんでした。操作しながら「課題だらけ…」と感じました。「ブラウントラウトに辿り着くのに、何が足らないのか?」まったく、理解できていないです。「ボウズが当然の釣りを重ねて、偶然に手がかりと遭遇するのを、待つしかない…」以外には、思いつくことが何一つありません。


11月の本番までは、(1)メタルジグの操作の練習、(2)ベイトタックルでのキャストの練習、(3)虫パターンの釣りの修行、(4)水温測定、の4つを、コツコツ地道に続ける予定です。  


Posted by 寅 at 15:40Comments(2)