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2023年11月21日

昨日の支笏湖 (2023年11月20日)

■脚注■ 水温の話が長くなり、これを書いたところで疲れ果てました…。とりあえず、水温の話だけで、アップロードします。

昨日(11月20日)、行って来ました。昨日の水温は、5地点の平均で9.8℃でした。これで水温10℃を切りました、この週末(金曜日から日曜日)は、強力な低気圧が通過しました。そこで、この3日間で一気にΔ–1.2℃も低下したことになります。今年は、記録的な猛暑の夏でしたが、最終的には、去年や一昨年よりも早く、水温10℃を切りました。今シーズンは「発達した低気圧による『強風』さまさま」でした。
昨日の支笏湖 (2023年11月20日)


「この3日間(金曜日(11/17)から日曜日(11/19))にかけて、デカいブラウントラウトが何本も捕獲された」という話を、湖岸で立ち話をした方々から聞きました。昨日の晩には、kazutroutさんのブログも読みました。「やっと晩秋らしくなった。ブラウントラウトの、第1陣がやって来たんだ...」と感じました。

私の経験の話を書きます。ちょっと、長くなります。

以前、11月は、私はニナル〜フレナイ間で釣りをしていました。釣りを終えて、美笛のゲートまで歩いていると、夜釣りの人たちと、入れ替わりで、すれ違います。数年かけて、会う人たちに釣果情報を聞いて、集計したことがあります。

この時、疑問がありました。晩秋は、「水温10℃前後で、産卵を目的としたブラウントラウトの全員がシャローに差して来る...」というわけではありません。むしろ、「何回かに分けて、段階的に、差して来る...」ようでした。これは、私自身の夜釣りの経験で、実感していました。問題は、シャローに差して来るタイミングです。私が夜釣りをしていた頃は、このタイミングが、掴めませんでした。

ブラックバスの話をします。ブラックバスの場合、スポーニングの期間の中で、シャローに差して来るタイミングは「大潮」だというのが、常識です。そこで「ブラウントラウトが差して来るのも大潮か?」が知りたかったです。それならば、大潮(満月もしくは新月)の当日もしくは直後に、釣果のピークがあるはずです。

そんなわけで、日中の釣りに転向してから、この疑問を解決すべく、夜釣りの人に会う度に、釣果情報を聞いて回りました。

すると、ブラックバスのような傾向は、全く、見られませんでした。

全ての釣果を説明するわけではないですが、大半の釣果のピークは、悪天候の真っ最中、もしくは直後でした。一方、月齢の効果は二次的で、日中同様、月齢18と月齢25前後に、若干のピークがあるように見える...程度でした(ただし、月齢の効果は、シーズン初期には、ほとんど見られません)。

発達した低気圧が強い風を吹かせたり、雪が降ったり、一時的な寒波が来たりすると、その1日〜数日で水温が鋭く低下します。陸水学の言葉を使うと「ターンオーバーの進行が一時的に加速される」です。そんな時、まとまった数のブラウントラウトが、シャローに差して来るようです。ただし、釣果のピークは基本的に1日です。たまに2日間程度です。とにかく、かなり短いようでした。「安直に釣れるブラウントラウトの数は、ごく一部で、少ない…」が原因のようです。「安直な魚は、早い者勝ちで、あっという間に抜かれてしまう…」と話した方もいました。ピークが過ぎると、次のピークまで、釣り場に閑散がやって来ます。ベテランの方によると「魚が居ないのではなく、賢い連中が残っているだけ…」だそうです。ちなみに、この方は「この閑散とした期間が、80cm以下の魚に邪魔されずに、80cm以上の魚を狙えるチャンス」と話していました。

そんなわけで、この週末でランカーや良型のブラウントラウトが何本も捕獲されたと知って、「良いサイズが釣れやすいタイミングは、今も昔も相変わらず、変わっていないんだな…」と、しみじみと感じました。

「天気が荒れるとブラウントラウトが釣れやすい」は、春の釣りでは当たり前で、誰でも知っている話です。多くの人が実体験していると思います。しかし晩秋は、この効果に加えて「天気が荒れると、安直に釣れるフレッシュなブラウントラウトが、わざわざディープからやって来てくれる」という追加の効果があります。

今回、このタイミングを外したり、タイミングは合っていたのに、良型に遭遇できず、悔しい方も多いと思います。私が若い方にアドバイスできるのは、長期的な天気予報を、しっかり見ておくことです。

例えば、次の悪天候は、今週末に来ます。木曜日(11月243日)に低気圧が通過して、その後、金曜日(11月24日)から土曜日(11月25日)にかけて、寒波がやって来ます。現時点の予報だと「雪は降らないし、晴れてることが多いけど、一気に寒くなり、北西風がビュービュー吹く」と予想されています。ここで、一気に冬の寒さがやって来るそうです(下図はtenki.jpの「https://tenki.jp/forecaster/kamanyan/2023/11/19/26184.html」の記事から許可無しで引用)。この寒波は、支笏湖の水温を、しっかり低下させそうです。である以上、ブラウントラウトが、シャローに差して来るはずです。
昨日の支笏湖 (2023年11月20日)


10日間予報(https://tenki.jp/leisure/camp/1/2/23002/10days.html)を見ると、風速が一番強いのは、土曜日(11月25日)です。気温が一番低いのも、土曜日(11月25日)です。そこで、この当日か、その翌日の日曜日(11月26日)に、ブラウントラウトの第2陣が、一気にシャローに差して来る可能性が、高いです。若い人たちの表現を使うなら「今季2回目のX day」が来ると思います。これが土曜日か?日曜日か?は、私には分かりません。予想天気図を見ても、判断出来ません。どちらで釣りに行くか?は、ギャンブルだと思います。外したくないなら、両方行くことです。

知っておいてください。安直な魚を、いともたやすく、簡単に獲りたいなら、「晩秋の釣りはギャンブル」です。

くどいですが、要点を繰り返します。春なら、低気圧の通過に伴って、数日間は風が吹きます。この数日間は、いつ行っても、波が出ているエリアに入れば、釣れるチャンスがあります。ところが、晩秋は、この数日間のうちのどこかで「安直なブラウントラウト」が突然現れます。数が少ないので、あっという間に誰かに抜かれます。そこで、行くタイミングが早ければ、まだ居ません。行くタイミングが遅ければ、すでに抜かれています。たった1日の違いで、釣果の明暗が分かれます。特に、この時期に釣り人が多い南岸で、この傾向が強いです。

これが、晩秋の釣りです。「モグラ叩き」という例えが、支笏湖の、晩秋のブラウントラウトの釣りには適しています。

そこで、メンタルの保ち方も大切です。仮に、釣りに行って、何の反応もなくても、不安になる必要は一切ないです。たまたま偶然、運が悪かっただけですから。というのも、釣った人も、たまたま偶然、運が良かっただけですから。

こんな風にして「次のX dayはいつか?」という疑問を土台に、釣行のタイミングを決めたり、湖岸で聞いたりネットで調べた釣果情報を使って、傾向と対策を立てたりすると、この時期は、ゲーム感覚で楽しめると思います。そして、こういう視点で支笏湖の釣りを見れるようになると、気象庁の予想天気図(https://tenki.jp/guide/chart/)を見るのも、楽しみになります。

もちろん、「安直な1匹」が釣れる「X day」ではなく、この時期本来の、難易度の高い、食い渋るブラウントラウトを狙うのも、この時期の魅力です。晩秋のブラウントラウトは、春のブラウントラウトよりも、難易度が高いです。なかなか口を使ってくれず、面倒ですが、挑戦しがいがあります。こういう、賢いブラウントラウトは、今の時期、どこにでも居ると思って、問題ないと思います。

最後に。ここまでに書いた内容は、私の実体験ではなく、他の方の釣果情報に基づいた話です。この方向性で釣りをするためには、ブラウントラウトが着きやすい、有名ポイントに張り付いて釣りをする必要があります。夜釣りだったら「美笛河口からニナル河口」です。私は、有名ポイントに早朝から我先に入り、そこで張り付く釣りが、生理的に受け付けないレベルで、嫌いです。そこで、この方向性で釣りをした経験は、全く、ありません。この「実体験ではない」ではないという理由から、ここで書いた話は、一部、誤解があるかもしれません。可能な限り、妥当に話を進めているつもりですが、「全て100%正しい」という自信はありません。それは、了承してください。




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