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2014年05月30日

アメリカ流のスプーン入門

トラウト・フィッシングに使うルアーの中でも、金属製のスプーンは最も人気があり、なおかつ万能だ。スプーンの種類は莫大だ。様々な形状とカラー、サイズがある。その中には、赤と白のDaredevleみたいに、世界中のアングラーの最強スプーン・リストにも必ず入ってる、いわゆる名品もある。一方、ユニークな形状のZ-Rayみたいに、限られた地域(アメリカ西海岸)だけで信奉されている名産品もある。そんな訳で、プロショップに行くと、ありとあらゆる種類のスプーンが揃っている。しかし豊富な品揃えは、ノービス・アングラーには悩みにしかならない。一体、どのスプーンを選択するのが正しいのか?。

スプーンの分類を学べば、この悩みを軽減できる。サイズと重さから、考えてみよう。

■ スプーンのサイズと重さ ■

トラウトを狙うスプーンは、1/32 Ozの極小サイズから、ランカー狙いの1/2 Ozまで様々だ。1/32 Ozのスプーンはウルトラ・ライト・ロッドと2 lbs~4 lbsラインでの使用を前提としている。このサイズには、フライ・タックルの使用を想定したスプーンも存在する。こうした極小スプーンは、辺境の地の湖で、小型のレインボーやブルックを狙うのに適している。ただし、この極小サイズはウルトラ・ライト・タックルでも投げるのに苦労する。だから「バブル」と呼ばれる透明なウキをスプーンの上に取り付けて使用するアングラーが多い。スプーンの80cm位上にスプリット・ショットを1つか2つ付けて飛距離をかせぐアングラーもいる。

最も一般的なのは、1/8 Ozから3/8 Ozのスプーンである。これなら4 lbs~6 lbsラインでも十分に飛ぶ。このセットなら、ほとんどの湖で万能である。ちょっと大きめの川でも十分だろう。1/2 Ozかそれ以上のスプーンは、でっかい湖のランカー用だ。馬鹿でかいスプーンは、ゆっくりとリトリーブするか、トローリングで使うと効果的である。

■ スプーンの形状 ■

トラウト用のスプーンは、形状をもとに3つに分類できる。
◎ワイド・ボディー
◎スリム・プロファイル
◎フラット・ウオブラー
ワイド・ボディーは文字どおり横に広くて、丸っこいのが特徴。このタイプは肉厚である場合も多い。ワイド・ボディーのアクションは、左右に大きくウオブルするのが特徴だ。ホウキを掃くごとく、お尻を振る。トラウトは時として、この、右に左に大きく揺れるアクションにしか反応しない場合がある。だからワイド・ボディーはタックル・ボックスから外せない。ワイド・ボディーで有名なのは、Wob-L-Rite、Hot Shot、Little Cleo、Thomas Buoyant、Daredevleである (写真は、左からLittle Cleo、Wob-L-Rite、Thomas Buoyant)。
アメリカ流のスプーン入門


トラウトも他のゲームフィッシュ同様に、時として、特定のパターンにしか反応しないことがある。特定のルアー、特定のカラー、特定のリトリーブ..、または、これらの特定の組み合わせだけが有効な時がある。スプーンの場合、トラウトの好みがワイド・ボディーからスリム・プロファイルに変わることがある。スリム・プロファイルは、もの柔らかなアクションと、繊細なシルエットが特徴だ。しばしば起こる現象は、スリム・プロファイルより大きく激しいアクションのルアーを使うと、トラウトが恐れをなして逃げてしまうことである。だから、スリム・プロファイルもタックル・ボックスから外せない (写真は、左からKrocodile、 Syclops、Phoebe)。
アメリカ流のスプーン入門


フラット・ウオブラーは、調理用具とかタイピンとか、道具っぽい形状をしてるのが特徴で、名前も特徴をもじっている(Z-RayはX線をもじってZ線。Super-Duperの直訳は「めちゃ凄い!」。KastmasterはCast Master「キャスティング上手」))。フラット・ウオブラーは肉薄で鋭角的な形状が特徴だ。湾曲が小さく表面積も小さく作られている。これは、最小限の努力で魅惑的なはためきを得るためのデザインである。有名なのは、Kastmaster、Z-Ray、Suprer-Duperである (写真は、左からKastmaster、Super-Duper、Z-ray)。
アメリカ流のスプーン入門


■ スプーンのカラーと表面の仕上げ ■

一般的なガイドラインによると、太陽がキラキラしてる条件では、シルバーとニッケルがベストな選択だ。銅メッキ、ペイントによる赤-白、黒-白、黒-緑、チャートリュース、フロッグ、赤やオレンジの斑点などは、曇った日に有効だ。ただし、例外はいつでも起こりうる。それは注意して欲しい。

エキゾチックなカラーが有効な時がある。著者が発見した例は、ウロコ状の表面加工をした真っ黒なスプーンが、日の出や日の入り頃の、薄暗がりの条件で、とんでもないダイナマイトになり得る事だ。おそらく、薄暗い空を背景にすると、この黒いスプーンだけが、水中深くまで明瞭なシルエットを落とすのだろう。

トラウト・カラーも時として非常に有効だ。特に、レインボーとブラウンのパターンが効く。同様に、反射テープや反射板を使ったパターンもいい。Super-Duperなんかがいい例だが、こいつをリトリーブすると、いい具合にキラキラする。イクラ効果も忘れてはならない。例えばLittle Cleoがいい例だ。スプーンの表面に鮭の卵と同じ大きさのもっこりが散らばっている。これを水中で漂わせると、レインボーの大好物のイクラの塊と思わせる効果がある。
アメリカ流のスプーン入門


スプーンには、表面がつるつるのスムース・タイプと、ハンマーで叩いた跡みたいな表面のデコボコ・タイプと、2種類あるのに気付いただろうか?。スムース・タイプは、水中で繊細な反射光を放つ。一方、でこぼこタイプは、くぼみや刻み目から、細く鋭い無数の反射光を放つ。トラウト達は、ある時は和らいだスムース・タイプがお気に入りだが、またある時は、刺激の強いデコボコ・タイプをまっしぐらに追いかける。
アメリカ流のスプーン入門


大切なのは、定番のシルバーやニッケル、銅のようなカラーだけ使っていても、表面仕上げのいろんなタイプを試すことだ。

■ カスタム・カラーを作ろう ■

Luhr JensenのPrism-Liteみたいな、プリズム・テープを買って来よう。これを薄く切って、スプーンの輪郭沿いに貼ったり、中心に貼ったり、縞模様をつけるもよし。片面全部に貼ってしまうもよし。小さく丸く切って、ホクロのように付けてみるのもよし。いろいろ試しては使えるパターンを、自分のシークレットにしてしまうといい。スレたトラウト達に、まったく目新しいルアーを見せる必要がある時、このプリズム・テープは強力な武器になる。

釘かなんかで、スプーンの塗装を剥いでみるのも有効な方法だ。縞模様を作ったり、斑点を作ったり..。時として、こうして手を加えたスプーンが、トラウトの注意を集めることがある。どうやら、傷付いたり、慌てて逃げるベイト・フィッシュにでも見えるらしい。

油性のマジックも必需品だ。その場でカスタム・カラーが作れるから。マジックなら、縞模様、点、全面塗りつぶし..全てのパターンがすぐに試せる。ピンクのマニキュアもいけてる。お勧めは、ニッケルかゴールドのスプーンに施した、ピンク色の、蛇のようにクネクネした縞模様だ。これが、ダイナミックな光の効果を演出する。

■ スプーンの使い方 ー 創造的に! ■

ノービス・アングラーが犯しやすい一番大きな失敗は、スナップ・スイベルを使う事である。まず間違いなく、これをやると、ルアー・デザイナーが期待したウオブリングが損なわれてしまう。いくつかのスプーンは、小さめのスナップやスプリット・リングが付いて出荷されている。絶対に、そこに何も付け足してはいけない!。出荷された時についてるスナップかスプリット・リングに、直にラインを結ぶこと。

いくつかのスプーンは、スナップもスプリット・リングも付いてないまま出荷されている。一番小さなサイズのDaredevleやHot Shotがその一例だ。この場合、スプーンの穴に直接ラインを結ぶのがベストである。スナップもスプリット・リングも付けてはいけない。余計なものを付けると、本来のアクションが抑えられてしまう。

ただし、スナップもスプリット・リングも付いていないスプーンのほとんどは、「スナップ」か「スプリット・リング」を付けることで、動きが格段に良くなる。結び目がスプーンの動きを自由にしてくれるから、右に左によくお尻を振るようになる。とにかく、実験してみることだ。それから、その上でさらに「スナップ・スイベル」を付けようなんて考えないように。

さて今度はリトリーブの話をしよう。ほとんどのアングラーは、明らかに想像力に乏しいリトリーブをしている。彼らは、目一杯遠くに投げて、着水と同時にタダ巻きするだけだ。ちょっとした幾つかのトリックを使うことで、バイトの数が増えることを知って欲しい。

まず最初、いろんな水深を探ることが重要だ。水面直下だけを引き続けるなんて事がないように。トラウトの分布は、サーモクラインを中心に、ある特定の水深に集中している。この泳層は1日の中でも、深くなったり浅くなったり変化する。

もし魚群探知機を持ってるなら、活性の高いトラウトがどの水深にいるのか?、それを正確に把握することも可能となる。魚探がなかったり、陸っぱりで狙うなら、カウント・ダウンで実験するしかない。表層からボトムまで、小刻みに探っていくことだ。それから、ルアーが沈める最中も気を抜いてはいけない。よろめきながらスプーンが沈んでいく最中にバイトがある可能性がある。ラインが不意に引き込まれたり、不自然な弛みが出たら、すみやかにフッキングすることだ。ラインに現れるちょっとした不自然は動きは、多くの場合、トラウトがスプーンを吸い込んだ合図である。

時々、もう一つの単純なリトリーブ方法が、タダ巻きよりも効果的なことがある。「ストップ&ゴー」という方法だ。頻繁に、いきなりリトリーブを止めて、スプーンをフォールさせてみよう。で、注意深く、フォール中のバイトを待とう。スプーンを50cmから1m位落としてもバイトがなければ、リトリーブを再開しよう。この、引いては落し、落としては引く作業を続けて欲しい。ストップ&ゴーは、傷付きもがくベイト・フィッシュの動きを再現すると考えられている。

もう一つ、有効性をたびたび感じる方法がある。リーリングの最中に、時々、ロッド・アクションでトィッチを入れる方法である。スプーンがダートして、ベイト・フィッシュが自然に泳ぐ様子を再現する。水族館で小魚の泳ぎを観察したことがあるだろうか?。単調に泳いでいた魚が、突然体をピクッと震わせ、方向転換をしている様子を観察できるはずだ。タダ巻き中の突然のトィッチは、この様子を再現してくれる。トィッチの有効性に気付いていないアングラーは意外に多い。

■ まとめ ■

トラウト・フィッシングの歴史の中で、スプーンは最も長い間活用されてきたルアーである。スプーンの有効性は常に健在である。他のアングラーより一歩先んじて、常に創造的に賢くスプーンを活用しよう。スプーンは、シンプルなだけに奥が深い。リトリーブの方法も狙う水深もアクションも、様々な方法を学ぶべきだ。3つのタイプと様々なカラーを常に試し、時には自分なりのアイディアでカスタマイズしてみよう。常に革新的でいることが、スプーンでより沢山の釣果をえる秘結である。

ここで述べた方法は、多くのアングラーが「そんな事は知ってるよ..」とため息を付く方法かもしれない。でも、これを実践してるアングラーは非常に少ない。バイトがないからと、あきらめ気分になり、攻め方が単調になっていないだろうか?。最後まで試行錯誤を続けられただろうか?。注意深く、自分の釣りを観察して欲しい。スプーンを使うスローガンは「Be Creative !」である。




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Posted by biobAppah at 2023年06月03日 23:43
 
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